アメリカHRブログ vol.8 – 報酬をネットで公開
2015/04/13(最終更新日:2021/12/09)
Bufferという会社が給与を決定する公式と経営者を含めて従業員の給与・報酬を全て公開して話題になりました。
今回はその給与・報酬の決定公式がどのように決められているかを分析する2回目です。下記のリンクに公開してあるExcelシートがあります。このシートの中で給与を決定する公式も経営者、従業員の給与・報酬も全て公開されています。▼下記のリンクをご覧下さい。
今回はEquity(自己資本報酬)の公式についてみてみます。Equityは以下の式で成り立っています。
Role Component X Choice Component ÷ Risk Layer + Seniority Component
Role Component
どの業種を担当しているかで割合が決まります。業種によってその値はことなり、例えば”Designer”は”0.7”です。
この割合に経験(Junior/Intermediate/Advanced/Master)を掛け合わせた数字がRole Componentの値となります。
Choice Component
報酬をどのような形で受け取るか選択します。
※Bootcampは、bufferへの入社を希望する人が企業のカルチャーを理解するために参加するものです。
この期間の人は、値が0となります。
Risk Layer
会社が小さい時に入って来た人の方が大きな割合をもらえるような数式になっています。
最後にSeniority Componentが加わります。
Seniority ComponentはRole component÷Riskになります。
特にEquityの公式ではRisk Layerの考え方が面白いですね。
従業員の人数が少ない時に参加した人の方が多くEquity報酬があるわけです。
あなたの会社も公開しますか?報酬公式。
※Bufferopenには、今回の計算式をはじめ、bufferの取り組みについて掲載しています。
(https://open.bufferapp.com/buffer-open-equity-formula/)
筆者プロフィール
Norikazu Yamaguchi
President of Philosophy
Philosophy Insurance Services
PROFILE
2004年に渡米。イマコンサルティング(奥山由実子社長 当時)にて西海岸地域の支店長。約4年間、奥山由実子社長の下で米国の人事コンサルティングを学ぶとともに多くの日系企業へサービスを提供した。米国人事だけでなくビジネスの師匠として奥山社長を師事。
盛和塾ロサンゼルス塾 塾生。
■著書
『A&R 優秀人材の囲い込み戦略』東洋経済新報社(共著)
■略歴
群馬県生まれ 血液型:O型 群馬県立高崎高等学校卒業。
東京外国語大学 外国語学部 中国語学科卒。
復旦大学(中華人民共和国)国際文化交流学院 修了。
慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 修士課程修了(MBA)。
全日本空輸株式会社(ANA)、マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング シニア・コンサルタント等を経て現職。
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