imajina news vol.6 -生き残るための人材育成、もう始めてますか? ~世界No.1ブランドAppleから学ぶ企業価値向上に向けた取り組みの秘密~
2014/08/18(最終更新日:2021/12/23)
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8月10日付The New York Times(NYT)で、常に世界ブランド価値トップに君臨するAppleの社員により、匿名を条件に、今まで極秘となっていた「Apple University」での社内教育のプラクティスが明らかとなった。
私たちはAppleブランドを想像するとき「洗練・シンプルな美しさ・革新的・最先端」などのイメージを思い浮かべるが、どうやらApple Universityでの徹底した社内教育に、その成功の秘密が隠されているようだ。
大学の講義形式に従ったAppleの教育プログラムは、1年を通じて実施され、「芸術性・シンプル性・機能美」など、Appleブランドがコアとする考え方が徹底的に教え込まれているという。
Apple Universityは2008年に故スティーブ・ジョブス氏が設立。現在、社会学者で同社旧幹部のPodolny氏が学長を勤めているという。同氏は学長としての仕事に専念するため、幹部職を辞したとまでいう。
NYTの記事ではAppleの「機能と美しさは優美な単純さから来る」という根幹を、社員に理解・具体化させる為の社内トレーニング講座として、ピカソの「雄牛」が自身の手によって簡素化されていくスライドが映し出され、Appleのデザインにおいて最も重要な要素の1つである「シンプルさ」が説明される事例が挙げられている。
企業内「University」(大学)は、1961年にマクドナルドが世界で初めて「ハンバーガー大学」を設立した事に始まると言われる。ほかにも「Disney University」や「General Electric’s Crotonville」、「Motorola University」、「Oracle University」なども有名だ。これら全て世界的にブランド価値の高い企業だが、どの「University」でも共通していることは、経営者が人材こそ重要な経営資源だと考え、自社の競争優位の源泉として戦略的な人材開発部門として、企業内に大学(コーポレートユニバーシティ(Corporate University))を設け、惜しみない時間とコストを投じていることだ。
今後、少子高齢化や市場競争激化により、企業ブランディングがますます必要となってくる。世界的にブランド価値評価の高い企業の取り組みに習い、日本でも、経営者自らが率先し、自社のブランド、経営ビジョンを明確にし、戦略的に次世代のリーダーや人材を育成し、企業カルチャーを浸透させる取り組みが必要になってくるのではないか。
<ニュースソース>
(※1)
http://www.nytimes.com/2014/08/11/technology/-inside-apples-internal-training-program-.html?_r=0
(※2)
http://www.aboutmcdonalds.com/mcd/corporate_careers/training_and_development/hamburger_university/our_curriculum.html
(※3)
http://wdw.disneycareers.com/en/onboarding/disney-traditions/overview/