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新入社員から
4月から新入社員が新しく仲間に加わり、早いもので1ヶ月が経過しようとしている。企業全体で時間、コストを費やし採用した社員には、もちろん自社で活躍する優秀な人材になってもらいたいと考えるものだ。入社後3年間で受けた指導や経験が、その後の成長幅を大きく変えると言われるように、優秀人材の育成には働く環境が大きく関係している。
そこで、入社してから約1ヶ月経過した彼らの姿勢を見ながら、改めてインナーブランディングの重要性を再認識していただきたい。
ここで、この記事を読んでいただいている方に以下の4つの質問を頭の中でお答えいただきたい。
＜質問＞
①新入社員に自社理念をしっかり理解・共感させることができている。
②その上で、行動ができている新入社員が多いと感じる。
③会社の行事やイベントには積極的に参加してくれている。
④新入社員が自発的に自社の魅力を周りに発信している。
あなたの会社は、いくつ当てはまっただろうか？
「あれば売れる」の時代から、「選ばれるから売れる」の時代に移り変わっている今、自社が顧客から選ばれる存在になるための、重要な課題の一つがインナーブランディングである。
【イマジナの考えるブランディングとは。詳しく知りたい方はこちら】
新入社員から見る、自社分析
新入社員は、数ある企業の中で自社に魅力を感じ、関わりたいと思ったからこそ現在に至る。それは、自社内で一番顧客に近い感性を持っていると言える。
つまり、彼らが共感しづらい理念やビジョンは顧客にとってもわかりにくいものとなっている可能性が高い。入社して間もない新入社員が、自社の理念やビジョン、事業を通してどう社会に貢献しているかを、自分の親や友人など周りに話したくなるようなブランドストーリーが自社にはあるかどうかをここでもう一度確認してみよう。
これは、自社内はもちろん、顧客に対しても自社ブランドの価値が正確に伝わっているかの一つの指標となるだろう。
【社員や顧客にわかりやすく、共感できる自社ブランドストーリーの作り方。もっと詳しく知りたい方はこちら】
まずは社員から選ばれる企業づくりを
いまだにコロナの勢いはとどまらず、テレワークや時短勤務などがニューノーマル（新常態）となり、社員と企業との関わり方が大きく変わろうとしている。近年帰属意識の低下などが取り上げられることが多いが、コロナ禍で入社した、新入社員はさらにこの影響を受けている。自社の今の仕組みでどれだけ社内に理念が浸透できているか、社員一人一人がそれを日々の業務に落とし込めているかは新入社員を見ると、一目瞭然である。
コロナ禍で入社した社員がすでに自社の理念を理解し、共感してくれる存在であり、テレワークや時短勤務など、どんな働き方でもしっかりと業績を上げられているような企業は、自社ブランディングが上手く機能していると言うことができる。
例えば、とあるスーパーで働くスタッフが、自社の商品は子供に食べさせたくないから、別の場所で買っているという話を聞いたら、そのスーパーの商品を買いたいと思うだろうか。そこで働く社員が、自社の商品に価値を感じていないのに、顧客に選ばれるようになるのは難しい。
ブランドとは社員が作るもの。そして、顧客に選ばれるブランドになるには、まずは社員が自社のファンであることが大変重要なのだ。
顧客はよっぽどの理由がない限り、企業に対してロイヤリティを最初から持っているということは無い。企業へのロイヤリティや愛着は、まずは自社社員に持ってもらうことから始まる。外に伝えるのは、それからだ。
しかし今は、コロナ禍で出社が減り対面コミュニケーションが取りづらく、足並みを揃えることが難しい時代である。そのため、企業には、わかりやすく、共感を促す理念を掲げることが求められる。そして、自社の社員一人一人がそれに共感して最高のパフォーマンスを発揮できる組織を構築することで、多くの人に選ばれる企業を実現することができるのだ。
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まとめ
今回は、自社内でインナーブランディングが上手く機能しているかを、新入社員にフォーカスして考えてみた。常に激しく市場や顧客ニーズが移り変わる今だからこそ、自社の内部環境を強化することは、将来のブランド価値を高めるという観点で、非常に有効である。
多くの人に選ばれる企業になるために、このインナーブランディングの観点から、自社を見つめ直してみてほしい。
弊社では社員が働くことに誇りを持てる企業ブランドづくりのお手伝いをしている。社員も顧客も魅力的に感じるブランドづくりについて学べる無料ブランディングセミナーを対面またはオンラインで定期的に開催しているので、ぜひお越し頂きたい。
