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提供価値の言語化とともに理念浸透型の評価制度導入を決断。大手なみに整備された既存制度を再考し、経営の「羅針盤」を確立する

2017/05/08(最終更新日:2021/12/09)

#ブランディング事例

所在地  〒104-0033 東京都中央区新川2-9-5
設立  1990年
URL  http://www.karumoa.co.jp/index.html
事業内容  空気環境事業本部
脱臭装置の開発、設計、販売
消臭剤の開発および販売
空気環境の測定及び分析
代表者  村岡 昌憲

 

消臭剤や脱臭装置等の臭気対策を中心に展開するカルモア。同社はそれに加えカビ対策やレジャーまで幅広い事業を行うが、時代の流れや事業の多角化に伴い理念とそれに関連した評価制度の再構築が必要と判断。自社が大切にしたい想いを言語化し、十分に整備されていた評価制度をも見直すことで、組織として大きな成長を描く基盤を固めた。

理念、そして大手企業なみの評価制度をすでに運用していたが…

イマジナのサービスを取り入れる以前から理念、また人事評価制度を持ち合わせていた同社。そのため、他社のコンサルティングを導入する必要が無いよう一見感じられる。しかし幅広い展開を志向するにつれ各事業理念にバラつきが発生。統制が取れなくなることを村岡社長は懸念していた。
そこで自分たちが本当に大切にしたい想いは何か、またそれを実現していくためには評価や育成の指標をどう設けるべきなのか。これらを今一度見つめ直そうと考える。特に評価制度に関してはすでに大手企業なみのものを構築し運用していたが、理念にあわせ再考すべきではと自問していた。

社長自身の想像を超えた提案を持ち合わせていたイマジナ

きっかけはWebである。理念を考えるにあたり、社長自らがコンサルティング会社のサイトを検索。複数社に問い合わせ相談をするなかでイマジナと出会った。
実は村岡社長自身、本棚の一列が関連書籍で埋まるほどに理念構築や評価制度を勉強していたという。そのため、大方の会社のプレゼン内容が既知のものに感じられた。しかし、イマジナだけは違ったと後に振り返る。自分の知識の穴を埋め、想像を超えた提案を持ち合わせている。またイマジナが語るアメリカの人事に関する話や実践に裏付けられた考えは初めて知ることが多く、とても新鮮に感じられた。
じっくりと対話を重ねるなかで「この会社だ」と直感が働く。イマジナとともに、リブランディングに着手することを決断した。

度重なるディスカッションの末、本当に大切にしたい想いが浮き彫りに

ディスカッションを重ね、理念を構築していく。カルモアが大切にしたい想いは何か、人材育成の指針に何を据えれば良いのか。村岡社長自身、理念はとても大切なものであるという意識が強くあったため、プロジェクトには自然と力が入った。
侃々諤々の議論の末、最終回のMTG直前にある答えが浮かぶ。「自分たちが大切にしたいのは『優しさ』ではないか」。優しさは、お客様やともに働く仲間への配慮。提供する商品も、使う人を想う優しさがなければ市場に受け入れてもらえない。この言葉を中心に据えようと決断した。
「理念をつくりあげていく過程そのものにも意味があった」と社長は振り返る。言葉への気づきと同時に、今までなおざりになっていた問題や社長自身が考えきれてない点に対し容赦なく突っ込みが入れられる。曖昧な点をなくし核心に肉薄していく作業は、イマジナのサポートがなければ実現されなかったのだ。

カルチャーブックの納品は、終わりでなく始まり

想い、そして決められた行動指針はカルチャーブックにまとめられる。それは全社員に配られ、告知が行われた。またそれだけでなく、社内報ならぬ社内新聞の発刊、社員間のワーク、社長自身のスピーチ等を通し、確実に浸透させていく。さらには求職者や取引先にもブックを配布。全方位的に活用し、カルモアが事業を行う意味、姿勢の理解と共感を促した。
またそれに伴い評価制度も改変。十分なものをすでに持ち合わせていたが理念浸透型制度への移行を図ることで、より自社に最適化されたものを整備できた。
村岡社長は「カルチャーブックはつくってからがスタート」と語る。積極的に浸透、運用させていくことで、理念を真ん中に据えた経営を実践している。

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