大量生産・大量消費の時代は終焉を迎え、モノ・情報は溢れ、消費者の嗜好が多様化している昨今、今、企業には何が求められているのか。これまで通り、他社と同じような商品やサービスを提供しているだけでは、消費者に選ばれ続けることは難しい。商品やサービスにブランドという付加価値を付けられる企業だけが、ライバルと差別化でき、顧客から選ばれるのだ。本書は企業や地域のブランド事業を手掛けてきた株式会社イマジナ代表取締役社長・関野吉記によるブランド論です。ぜひご一読ください。
ブランドづくりは未来への投資
「ブランド力 ~今、企業や自治体に求められている大切な価値」は、日本企業へブランディングの重要性をお伝えすべく、弊社と日経BP社にて企画・出版致しました。これからのマーケットで勝ち残っていくには、ブランド構築にむけた投資への「覚悟」と「無形への価値をどれだけあげていくかという戦略」が必要です。本書では、多くの日本企業にとって切実な課題となっているブランド戦略理解の一助としてご活用いただきたく、これまで私たちが2500社の実績のなかで取り組んできたブランド構築のエッセンスをまとめました。是非、事業成長を望む経営者・ご担当者様にご高覧いただけましたら幸いです。
今、企業や自治体に求められている大切な価値(書籍はじめにより)
企業を取り巻く環境は、現在進行形で大きく変化しています。いまや商品・サービス・技術は世界ですぐにキャッチアップされます。特許を申請している間にそれを超える技術ができてくる時代です。だからこそ圧倒的な差別化を実現して、消費者の熱狂を生み出すものはバックストーリーを伴ったブランド育成しかありません。ブランド構築への投資意識を高めることがなにより重要なのです。
例えば、スターバックスは創業当初は普通にコーヒーを提供するコーヒーショップでしたが、自社が提供する価値を「居心地の良い時間と空間」と定義しなおしました。その価値を提供するために、ロゴを何度も変え、ブランディングを変え、コンセプトをスタッフに浸透させ、働き方を変えていくことで、大きく成長を遂げました。そこに至るまで、ブランドづくりに徹底して投資を続けてきたのです。
世界で勝ち残るブランドは、自分たちが提供する価値の本質を知り、例え無形な資産であっても、自分たちの積極的な投資でその価値を上げられる、と確信しているのです。
グローバルブランドとして世界で勝つためには、投資への「覚悟」と無形への価値をどれだけあげていくのかという「戦略」が必要です。
私たちの会社イマジナは、ここ10年で2500社以上の企業ブランド構築のお手伝いをしてきました。企業活動そのものがブランド戦略であるという観点から、社内の制度設計から社外へのPRへとトータルかつシームレスな仕組みを提供してきました。現在では企業のみならず、伝統工芸や地方自治体・地域のブランディングも手掛けています。
本書では、これまで私たちが取り組んできた「ブランドのチカラ」「人のチカラ」「伝えるチカラ」のエッセンスをまとめました。読者のブランド戦略の一助となれば幸いです。
そして最後に、もし本書をお読みいただき、私たちの仕事を面白いと思った方は、ぜひイマジナの扉を叩いてください。イマジナでの毎日はきっとあなたを成長させるでしょう。私たちと一緒に世界を面白く変えていきます。
関野吉記
登録情報
単行本(ソフトカバー): 208ページ
出版社: 日経BPコンサルティング; 1版 (2017/4/13)
言語: 日本語
ISBN-10: 4864431191
ISBN-13: 978-4864431194
発売日: 2017/4/13
商品パッケージの寸法: 18.8 x 12.8 x 1.2 cm