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ユーザビリティとは
ユーザビリティとは、ユーザーにとっての「使いやすさ」を意味する。ユーザーがデザイン・機能・性能などあらゆる点で感じる「使いやすさ」で評価する。
ユーザビリティとブランディング
ユーザビリティという考え方が昨今世間に浸透してきた。その背景には、デザイン性と機能とのバランスがある。どんなにデザイン性が高く、お洒落であっても、使い勝手が悪ければ、ユーザーにとっての判断は「使いにくい」となる。その判断は、ブランドイメージに大きな影響を与えると考えられてきた。つまり、ユーザビリティの観点を考慮することは自社のブランドイメージを上げるブランディングにも関係がある。ブランディングは、相手にどういうイメージを持って欲しいのかというゴールから逆算する。ゴールを逆算する戦略の一つとして、ユーザビリティというユーザーの目線に立つことで、ユーザーが欲しい情報をシンプルに伝えることにもつながる。
生き残る企業にはブランド戦略が欠かせない
生き残り戦略という点で、忘れていけないことはブランディングだ。ユーザーのニーズを満たし、問題の解決ばかりをしていても、競合が増えれば生き残るのは、すでにブランドイメージが定着した大手企業だ。ユーザビリティやニーズの解決を考える際には必ずブランド戦略を忘れてはいけない。自社がやる意味、ブランドの独自性があるからこそ、ユーザーは集まりたくなるのだ。
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Twitterで話題になった『瓶の「新化」』
最近、ユーザビリティという点でTwitterで話題になった会社がある。磯じまん株式会社は、大正時代から約90年ほど海苔の佃煮などを製造販売してきた。磯じまんが取り組んだ『瓶の「新化」』は、ユーザーが瓶のカーブした淵にくっついた海苔の佃煮をとるのに苦労していたが、口をストレートにすることで、ストレスなく、最後まできれいにとることができるようにしたのだ。この発想と実行力にはユーザーに寄り添う企業の姿勢を感じることができる。本来、この設計は瓶の製造段階で欠けてしまうなどの不具合が起こるという他の企業がやりたがらない、製造段階での問題点なのだ。他の企業がやりたがらない、ユーザーのための取り組みをPRすることで、他社との差別化につながり、自社のブランドイメージをあげることができる。そういった点で、常にユーザーの視点に立ち、ユーザビリティを上げる取り組みを進めていくことが大切である。
ユーザビリティがブランド戦略になる
今回のTwitterで話題になり、ブランドイメージを上げた背景には、ユーザビリティの他にもう一点ある。それは、ユーザーが拡散したという点だ。ユーザービリティに対する取り組みを自社が積極的に発信していくことももちろん大切だが、ユーザーが思わず周りに伝えたくなるようにするというブランディングの視点が求められる。今回の磯じまんは自社ではなく、ユーザーの「偉すぎでしょ」という一言と画像のみで約8万いいねを獲得した。ユーザーが使ってみて、周りに伝えたいと思わせることもユーザビリティのブランド戦略になる。
まとめ
私たちは、日頃無意識にものやサービスに対して、「使いにくい」「使いやすい」と感じている。その中でも周りに伝えてしまうほど「使いにくい」ものもあれば、「使いやすい」ものもある。ユーザーの心が動く「使いやすさ」を意識したユーザビリティという視点でブランド戦略を組み立てていくことは今後必要不可欠である。それは、お洒落でデザイン性が高く使いにくいものは、最初の購買欲求には結びつくが、リピートにはならないからだ。思わずまた買いたくなる、周りにも紹介したり、買ってあげたくなるようなユーザビリティを考えることが大切だ。
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