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ウェルビーイングとは
「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する。「幸福」と翻訳されることが多い。「ウェルビーイング」は今まで育ってきた環境・文化などあらゆる背景のもと、自分にとって、究極的に快適で自己実現可能な状態。
なぜ「ウェルビーイング」は最近注目されているのか?
最近、メディアなどで「ウェルビーイング」という言葉を目にする機会が増えた。「ウェルビーイング」は、使用場面により、身体的・精神的・社会的と大きく意味は異なるが、1つ共通している背景がある。それは、「一人ひとりにとっての幸福の実現」だ。
今までと何が違うのかと疑問に思うだろう。大きく社会が変わった点は、「理想」を「現実」に変えようと、取り組みを明確にしている点だ。
具体的には、持続可能な開発目標(SDGs)のなかで、目標3「すべての人に健康と福祉を(Good health and well-being)」で「ウェルビーイング」は取り上げられた。それぞれの境遇の中で、健康的に「ウェルビーイング」であるために、取り組む社会の流れができている。
また、ジェンダーやナショナリティなど大きな枠の尊重から、一人ひとりを尊重するようになる社会変化も注目される背景に大きく影響している。
ウェルビーイングの構成要素
自分の強みを測定する「ストレングスファインダー®」の開発元で有名な、世界最大の世論調査会社ギャラップ社(米国)が「ウェルビーイング」の5つの構成要素を導き出した。
- Career Wellbeing(キャリア ウェルビーイング): キャリアとは生計を立てるための仕事だけに限らず奉仕活動、育児、勉強など「一日の大半を費やしていること」を指す。
- Social Wellbeing(ソーシャル ウェルビーイング): 信頼と愛情でつながる人間関係を持っているかどうかを指す。
- Financial Wellbeing(フィナンシャル ウェルビーイング): 安心して満足するような生活ができるよう資産をきちんと管理運用できているかを指す。
- Physical Wellbeing(フィジカル ウェルビーイング): 自分がしたいと思ったことやするべきことを不自由なくこなすエネルギーがある健康状態を指す。
- Community Wellbeing(コミュニティ ウェルビーイング): 地域のコミュニティと深く関わり、つながっている感覚があるかどうかを指す。
経営にウェルビーイングという考え方
最近は「ウェルビーイング経営」という言葉がでるように、企業経営において「ウェルビーイング」という考え方を取り入れる企業が増えてきた。
中でも、新型コロナウイルス感染拡大によるおうち時間により、一層若者の間で人気なオーストラリア発、ユニセックスのスキンケアブランドAesop(イソップ)は福利厚生の中に、「ウェルビーイング手当」を導入した。内容は、昼食代の補助として、月1万円を支給するということだが、先ほどの5つの構成要素の「キャリアウェルビーイング」において、昼食というリフレッシュできる時間をつくることで、業務効率を上げる効果を狙う取り組みだ。
経営に「ウェルビーイング」を取り入れるメリットとして、「売上が上がる」とよく言われているが、その背景にあるものを考えていきたい。社員がPhysical Wellbeingに働くことができるように取り組むことで、社員が自社に誇りを持ち働くことができるようになる。また、社員のエンゲージメントが上がるため、顧客などの社外からのブランドイメージが向上する。ウェルビーイングな取り組みをする企業であるというブランドイメージが広がることで、採用においても良い影響が出るのではないだろうか。
まとめ
ウェルビーイングという「一人ひとりにとっての幸福の実現」を重視する社会になっていくとき、得られるメリットには大きく2つあるように思う。1つ目は、私たちの人生の多くを占める仕事・職場でウェルビーイングを取り入れることで社員一人ひとりが共感するブランドイメージが社内外に浸透やすくなる点。2つ目はその結果、売上や採用など企業規模拡大に良い効果を生むことが期待できる点だ。
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