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人材育成マネジメントはどうして必要?行う際のポイントも解説

2022/10/06(最終更新日:2022/11/10)

#インナーブランディング #コミュニケーション #研修

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人材育成マネジメントはどうして必要?行う際のポイントも解説

昨今、企業を運営する上で人材マネジメントが注目されています。人材マネジメントは人材育成の仕組みであり、企業の成長につながります。人材マネジメントについて正しく理解し体制を作ることで、企業をスケールアップすることも可能になります。

この記事では、人材マネジメントの意味や必要性について詳しく解説します。人材マネジメントを行う際のポイントも解説するので、企業の経営層や人事に携わる方はぜひお役立てください。

 

人材マネジメントとは?人材育成の必要性

人材マネジメントとは、企業が理念や経営目標を達成するために、人材の特性を活かし、有効活用するための仕組みです。具体的には、入社した従業員に適切な教育を施し、働きや能力に見合った評価・人材配置を実施し、報酬を与える一連のプロセスを指します。採用制度、教育制度、評価制度、昇進制度、報酬制度などが人材マネジメントにあたります。

人材マネジメントと人事管理・労務管理は別物です。人事管理は従業員の報酬や配属などを、労務管理は福利厚生や労働時間などを管理する仕事であり、どちらも人事に関係しているため一見人材マネジメントとよく似ています。しかし、人事管理や労務管理には、人材マネジメントで欠かせない「経営」の視点がありません。人材を、企業を発展させるための要素として捉えているのが人材マネジメントの特徴です。

ここからは、企業が人材マネジメントを行い、従業員を育成する必要性について紹介します。

 

人員不足を解決できる可能性がある

日本は少子高齢化が進み、労働人口が減少傾向にあります。そのため、慢性的な人員不足に陥っている企業も少なくありません。人員不足を解消するためには、中途採用や新卒採用に力を入れることも手段の1つです。

人材に投資をすることで、企業の生産性は上がります。全国的に企業の人員不足が問題となっている昨今、人員不足を解決できる可能性がある人材育成マネジメントを積極的に行うことが重要です。

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「多様な働き方の進展と人材マネジメントの在り方に関する調査(企業調査・労働者調査)」

 

求める人材を確保できる

会社で求められる人物像は、時代や環境の変化によって変化します。特に変化が激しい近年では、求められる能力を定義することは難しく、分野ごとに専門知識や専門的なスキルを持った人材が必要になるケースが多いです。

企業においては、現在ではなく将来の社会環境を見渡した上で人材を確保することが大切になります。企業が求める人材を確保するためにも、適切な人材マネジメントは必要です。

出典:文部科学省「1.社会環境の変化と求められる人材像」

 

人材マネジメントを構成する6つの要素

人材マネジメントを構成する要素として、採用、育成、評価、報酬、配置、福利厚生の6つがあります。ここでは、それぞれの要素について内容や効果を解説します。

(1)採用 必要な人材を雇用することです。人材の採用は、企業にどのような人材を集めるかを決めるだけではなく、企業の目標達成に大きく影響します。企業の競争力を伸ばすためには、企業の経営戦略と照らし合わせて、どのような人材を採用すべきかを明確にすることが大切です。
(2)育成 従業員に必要な教育を行うことです。新入社員には入社時研修、専門職の従業員には専門スキルを高めるためのセミナー・講座など、従業員それぞれの職種・役職などに応じた人材教育を行う必要があります。育成を通して従業員のスキルやモチベーションアップを図ることで、企業の業績を上げ、スケールアップしていきます。
(3)評価 従業員の能力や働きに応じて、適切な昇給や昇格を行うことです。企業の目標達成に貢献した従業員を適切に評価することで、従業員から成果を引き出すことができます。また、納得度の高い人事評価制度は従業員のモチベーションアップにもつながります。
(4)報酬 従業員に適切な給与を与えることです。業務の成果を正しく報酬に反映することで、従業員のモチベーションやパフォーマンスを最大限に上げることが期待できます。
(5)配置 部署異動、職種転換、出向などにより、従業員を適材適所に配置することです。適材適所を実現できれば、従業員のやる気や能力を効率よく伸ばすことができ、企業の生産性向上が期待できます。
(6)福利厚生 従業員の働きに応じて、適切な福利厚生を与えることです。従業員の労働意欲を高め、パフォーマンスを効果的に引き上げられます。

企業が市場における優位性を持続させ、目標を達成させるためには、上記の6つの要素を検討し強化することが大切です。

 

人材マネジメントを行う際のポイント

人材マネジメントを成功させるためには、以下の3つのポイントを押さえましょう。

  • 自社の課題を明確にする
  • 企業戦略と一貫性を持たせる
  • 公平性のある人材マネジメントを行う

人材マネジメントを行う際のポイントについて、それぞれ詳しく解説します。自社に人材マネジメントを取り入れる際の参考にしてください。

 

自社の課題を明確にする

人材マネジメントを行うためには、まず自社の課題を明確にしましょう。
経営課題とは、企業が目標達成を目指す上で不足していること、乗り越えるべきことを指します。具体的には、人材確保や人材育成の問題、生産性の向上、スキルや商品開発力の強化、従業員の能力格差による仕事量や負担の偏り、従業員同士のコミュニケーション不足などです。

企業によって抱えている経営課題の種類や重要性、優先順位などは異なるため、企業ごとに課題を明らかにし、課題解決に向けて取り組む必要があります。

人材マネジメントは、企業が目標を達成するための手段です。自社の課題が明確でなければ、曖昧もしくは見当違いな対策しか打てず、企業は成長できません。企業を成長させ目標達成に近づくためにも、自社の現状把握をし課題を明確にすることは重要です。

 

企業戦略と一貫性を持たせる

人材マネジメントは、企業戦略やビジョンとの一貫性を持たせることが大切です。企業戦略やビジョンを軸に人材マネジメントを行うことで、必要な人材を明らかにできたり、従業員にとっても納得のいく人材育成を行ったりできます。

もし人材マネジメントと企業戦略との間に一貫性がなければ、従業員の間に混乱が生じたり、企業に不信感を持った結果生産性が下がったりという事態になりかねません。

人材マネジメントに経営戦略との一貫性を持たせるためには、組織のブランディングが必要です。ブランディングによって企業のコンセプトが明確になれば、企業のビジョンを社内外に浸透させ、ひいては企業の成長や企業価値の向上につながります。

また、従業員の採用や教育、評価の基準に説得力を持たせるためにも、組織を適切にブランディングすることが重要です。ブランディングについて正しく理解するために、企業経営や人材育成に携わる方は積極的にブランディングセミナーに参加しましょう。

ブランディングセミナーの詳細はこちら

ブランディングとは?事例やメリットを分かりやすく解説!

 

公平性のある人材マネジメントを行う

適切な人材マネジメントを行うためには、常に公平さを意識することが大切です。
例えば、従業員の年齢や性別、国籍などによって評価や報酬が変わるのであれば、それは公平性のある人材マネジメントとは言えません。公平性に欠く評価方法や報酬制度は、従業員の不信感や反発を買い、モチベーションやパフォーマンスの低下、他社への転職率の増加などにつながります。

しかし、公平性を意識するあまり、結果や成果だけを重視した人材マネジメントをするのは最善とは言えません。結果を偏重すると、人材が持つポテンシャルを見逃す恐れがあります。

また、「公平」と「平等」は異なるという点にも注意しましょう。「平等」は一見いい言葉に思えますが、平等とは一人ひとりの違いを視野に入れず、全員に同じものを与えることです。人材マネジメントにおいては、一人ひとりの違いを視野に入れ適切なものを与える「公平」さがポイントとなります。

 

まとめ

人材マネジメントとは、企業が目標を達成するために、人材を適切に管理し有効活用することを目的とした仕組みのことです。人材マネジメントを適切に行うと、人員不足を解決できたり、求める人材を確保できたりします。経営や人事に携わる方は、積極的に人材マネジメントに取り組みましょう。

人材マネジメントは、企業戦略との一貫性を持たせることが大切です。一貫性のある人材マネジメントを行うためには、組織のブランディングが必要になります。自社のビジョンを社内外に浸透させ、人材マネジメントを成功させるためにも、まずは無料セミナーでブランディングを学んでみてはいかがでしょうか。

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