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ローランド様に学ぶ、ブランディングの心得

2019/11/01(最終更新日:2020/09/30)

ブランディング

「俺か、俺以外か」

の名言で知られる、現代ホスト界の帝王・ローランド。
「飲まない方が完璧な接客ができる」と、ホストなのに酒を飲まない。
しかし、一夜にして売り上げ5500万を上げる。

ローランドは自分の価値を、どのようにして上げているのか。
───それは、ローランドが大切にしている、自己プロデュースやブランディングに答えはある。

ホストは夢を与える職業。彼は「生活感」を極力なくすようにしているという。
ゆえに、生活感の象徴であるコンビニには足を踏み入れない。

「いつ運命の女性と会っても大丈夫なように、僕は砂漠でもスーツを着るよ」

という名言とともに、暑い時期のドバイの砂漠にフォーマルな装いで佇む姿をインスタグラムにあげる。

徹底した役作りには感服してしまうが、彼は下積み時代の泥臭い経験も公表している。
給料が一桁だったことも、自転車で歌舞伎町に出勤していたことも、
お腹が空いて「歯磨き粉って食べられるのかな」と考えたことも。

それゆえに、今の彼が
「コンビニは庶民の結界みたいのが貼られていて入れない」
と言い放っても、クスっと笑える。
下積み時代のストーリーで多くの共感を得ているからこそ、嫌味に聞こえないのだ。

 

「世の中には、2種類の男しかいない。俺か、俺以外か」
「シャワーのときはオーラから洗います」

などのセリフが名言として取り上げられるのも、徹底したブランディングの賜物だ。
ローランドの「名言」をはじめとした世間への発信は、自分がどのような立ち位置にいて、
どう見られているかを把握し、キャラクターを強烈にアピールしつつ人々が不快にならない塩梅を、絶妙についている。

彼は「ブランディングとは継続。『この人といえば、コレ! 』 という特徴を持たないと覚えてもらえない」と話している。

まさに、この言葉は、企業のブランディングにも当てはまる。
自分の会社が、商品が、どう見られているか。
客観的に把握し、その視点で考え、効果的にアピールできている日本企業は少ない。
日本の素晴らしい技術で良いものを作ったところで、その魅力を人々を惹きつける方法でアピールできないと、売れるはずがない。

他社とどう差別化し、「この商品(企業)といえば!」という特徴を、どう打ち出すかが重要だ。
それは、ホストでも、企業の商品でも、共通する部分があるのである。

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