チームビルディングの成功事例を紹介!成功させるポイントや注意点も解説
2023/08/26(最終更新日:2023/10/05)
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近年、多くの企業が注目しているのがチームビルディングという考え方です。チームビルディングの基本は、「1人+1人=2人以上」の力を発揮できるチーム作りです。
ご自身の「チーム力」の向上に、チームビルディングを取り入れようと考えている管理職の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
また、成功事例についてよく知りたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。本記事では、チームビルディングの成功事例をご紹介します。
成功のポイントや用いられるアクティビティについても解説しますので、ご自身のチーム力の向上にお役立てください。
チームビルディングの成功事例
チームビルディングは、チームのメンバーの1人1人が主体的に能力を発揮するチームづくりに有効な手段です。
チームビルディングで成功を収めた事例は数多くありますが、その中でも知名度の高い企業のチームビルディングをご紹介しましょう。
株式会社ぐるなび
株式会社ぐるなびのチームビルディングは「ウォーキング・ミーティング」と呼ばれ、現取締役会長兼社長である杉原章郎氏が始めたものです。
杉原章郎氏の趣味であるウォーキングに仲間を誘い、歩きながら仕事の話をしたのが「ウォーキング・ミーティング」の始まりでした。
歩きながら話すと会議室のミーティングよりも話しやすい気軽な雰囲気がありました。
ウォーキング中に活発な意見を交わせるのに気づいた社員は、次第に杉原章郎氏のウォーキングに付き合いながら仕事の話をするようになったのです。
こうして「ウォーキング・ミーティング」により、社長と従業員の間の壁がなくなり、運動のリフレッシュ効果もあり、前向きで独自性のある意見を交換できるようになりました。
株式会社メルカリ
フリーマーケットアプリで有名なメルカリでは「レゴ」を用いたチームビルディングを行っています。
「レゴ」は誰もが子供の頃に遊んだであろう、あのおもちゃのあの「レゴ」です。「レゴ」でチームのメンバーが思い思いのアイテムを作ります。
「レゴ」という多くの人が子供の頃に親しんだおもちゃは、共通の話題や認識を見つけやすいといったメリットがあるでしょう。
作るのは家であったりロケットであったりしますが、作った後になぜそれを作ったのかなど、それぞれの思い(意見)を話し質問を受け付けます。
質問の内容は自由です。「なぜ家の窓枠をその色にしたのか」「ロケットの段数はどうしてその段数にしたのか」など、作った人にとって思いがけない質問もあるでしょう。
チームのメンバーが自由に質問し製作者がそれに答えることを繰り返すと、コミュニケーションが苦手な社員も徐々に「話す」というミッションに慣れ、話しやすい雰囲気が生まれてきます。
株式会社タニタ
体脂肪計や「タニタ食堂」で知られる株式会社タニタは、「The 商社」というビジネスゲームを使ったチームビルディングを実施しています。
「The 商社」は3〜6人のチームで、商社を結成し成功に導くゲームです。企業の経営戦略のシミュレーションゲームといってもよいでしょう。
商社を成功に導くために、チームのメンバーは必要な資材や資金を他のチームと交渉し確保する必要があります。
「The 商社」を通して、タニタでは社員1人1人が主体的に組織に関わり運営する姿勢を学び、個人の力の向上と同時にチーム全体の力を向上させることを学んでいます。
株式会社日清食品ホールディングス
株式会社日清食品ホールディングスでは、3日間の「無人島合宿」を実施しています。
無人島に置き去りにされたチームは、アイディアを出し合い協力しながら食糧・水・寝る場所の確保などサバイバル体験を通して、リーダーシップ・チームの結束・コミュニケーションを学び取ります。
都会で育った人にとっては無人島での日々は非常にスリリングな体験です。爬虫類や昆虫が苦手な人もいるでしょうし、暗闇を嫌がる人もいるでしょう。
その中で意外な人が意外な行動をとり、皆の役に立つこともあれば、今まで気にかけていなかった人が目立ったり、それぞれの良さや悪さも見えてきます。
この「無人島合宿」の3日間でチームは強い絆で結ばれ、チームとしての能力を高め、仕事にチーム力を活かすことができます。
株式会社CHINTAI
不動産を扱う株式会社CHINTAIでは、「バヅクリ」というサービスを通じてチームビルディングを行っています。
「バヅクリ」はオンラインでも参加でき、食レポ・大人の図工・演劇・筋トレ・ボイストレーニングなどを通して、集団の力と一体感を実感できるサービスです。
これらの参加型のイベントで、普段は交流のない社員と接しコミュニケーションすることで、業務においても活発にコミュニケーションできるようになります。
トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車ではチームビルディングの一貫として、「婚活パーティー」を実施しています。
出会いが少ない生産現場の社員に出会いの場を提供するのと同時に、社員同士のコミュニケーションの向上を図るのが狙いです。
「婚活パーティー」でパートナーに出会えなくても、他の職場の社員との交流は、働く意欲と会社への愛情を育てて従業員の定着率の向上につながっています。
長期的な生産性の維持・向上が見込める「婚活パーティー」はトヨタならではの斬新なチームビルディングといえるでしょう。
成功事例からわかるチームビルディングを成功させるポイント
前章ではチームビルディングの成功事例を紹介しましたが、これらの事例を成功に導いたポイントは何なのでしょうか。
本章では、成功事例から明らかにされたチームビルディングを成功させるポイントについて解説します。
わかりやすく明確な目標を設定する
分かりやすく明確な目標の設定は非常に重要なポイントです。チームビルディングに成功した事例では、分かりやすく明確な目標が設定されています。
例えば、「無人島合宿」では、食料の調達・水の確保・寝床の確保が目標になっており、目標は非常に明確です。
これらの目標を達成するためには何をすればよいのか、アイディアを出し合い協力することも簡単にできます。
役職や上下関係に関係なく楽しめるアクティビティを選ぶ
チームビルディングには「楽しい」という要素が欠かせません。普段の役職や上下関係に関係なく全員が楽しめるアクティビティを選びましょう。
楽しみながら、チームで協力して達成することで、コミュニケーションの活性化と団結力の向上が見込め、1人+1人=2人以上の力が生まれます
個性が出やすいアクティビティを選ぶ
1人1人の個人個人の個性が出やすいアクティビティを選ぶのも、チームビルディングを成功させる重要なポイントです。
普段は通り一遍に均されている個性を引き出せると、意外な得意分野を発見できるでしょう。
その得意分野をアクティビティで生かすことで、個人の自信と同時に仲間からの信頼も生まれます。
団結して乗り越えられるアクティビティを選ぶ
アクティビティはチームが団結してこそ乗り越えられるものを選びましょう。
個人の傑出した能力だけで乗り越えられるアクティビティでは、チームとしての力の向上という目的を果たせません。
チームビルディングでは、「チームの全員が力を合わせて成し遂げる」のが非常に重要です。
それぞれが役割を果たし、得意分野で能力を発揮しながら、全体で大きな力・成果をもぎ取るという体験がチーム力の向上につながっていきます。
チームビルディングにおけるタックマンモデルとは?
タックマンモデルとは、チームまたは組織の成長過程を5段階に分けて示した成長モデルです。
タックマンモデルでは成長過程を以下の5つに分けています。
- 形成期
- 混乱期
- 統一期
- 機能期
- 散会期
それぞれの過程(期)について、以降の章で解説しましょう。
Forming:形成期
形成期はチームが結成されたばかりの時期です。チームのメンバーはお互いについてよく知りません。誰がどのような人なのか、お互いを探り合っている状態です。
チームのリーダーもメンバーの力や性格がわからず悩ましい時期です。しかし、この時期にリーダーはできるだけ早く、メンバーの役割やチームの目標を明確にする必要があります。
チームのメンバーがお互いを知るために、キックオフのイベントなどを設定するのもよい手段でしょう。
イベントで雑談をしたり目標を確かめ合ったりすることで、チームであることを自覚することができます。
Storming:混乱期
混乱期はチームのメンバーがある程度お互いを知り、意見の相違が生まれる時期です。互いの意見をぶつけ合い衝突や軋轢も生まれます。
お互いの意見をよく知り意見をすり合わせるために、メンバーはミーティングを重ねる必要があります。
またチームのリーダーは、1人1人の意見をよく聞き調整役に回らなければなりません。誰か1人の意見に肩入れすると大きな不満につながります。
この時期の軋轢が解消されなければチームは分解したり、機能しなくなったりしてしまいます。チームが大きな危機を迎える時期といってもよいでしょう。
Norming:統一期
統一期は混乱期を乗り越え、チームが一丸となって目標に向かう時期です。
この時期にはチームのメンバー同士でお互いの力や考え方を理解し、それぞれが自分の力を発揮し目標に向かいます。
混乱期を乗り越えたメンバー同士が活発に意見を交換し、異なる意見も受け入れられるようになるのもこの時期です。
リーダーが指示を出さなくても、メンバーは1つの方向に向かって進んでいきます。この時期のリーダーは、チームが進む方向を間違えないように気付きを与えたり、調整をすることに注力しましょう。
Performing:機能期
機能期はチームのメンバーが能動的に動けるようになった時期です。メンバーがそれぞれ指示されなくても必要な仕事をできるようになり、チームとしての成功体験も出てきます。
成功体験を重ねることで、チームはより一層チーム力を発揮できるようになります。この時期のリーダーは細かい指示を出したりせずに、メンバーが気持ちよく動ける環境を作りましょう。
仕事を抱えすぎているメンバーへのフォロー・必要に応じた休養の促進・慰労のためのイベントの開催などを計画するのもリーダーの役割です。
Adjourning:散会期
散会期はチームの終了の時期です。問題なく機能しているチームもいつかは解散するときがきます。
この時期は、チーム全員が何かしらのスキルアップをしています。次のチームではリーダーを任される人材が育っているかもしれません。
散会期のリーダーは、メンバーを次の場所に送り出すのが役目です。
「よくやった、次もがんばれ」「またいつか一緒にやれるといいな」など、果たした役割を評価して次のステップへの激励をもって気持ちよく送り出しましょう。
チームビルディングを成功させる手法を決める具体的な手順
チームビルディングを成功させるためには、手順は非常に重要です。チームビルディングは体系化されたアプローチですので、手順に沿って実行することで計画的に推進できます。
チームで行うことで起きてしまう漏れや見落としを防げますので、全体的なプロセスの効率化が可能です。手順を踏むことで、チームビルディングの目標や目的を明確にできます。
チームビルディングでは、目標設定は非常に重要なポイントです。明確な目標があることで、メンバーは自分が行っている活動やプロセスを理解し、方向性を同じにできます。
手順が曖昧であると、異なるフェーズでの作業において必要な取り組みがはっきりせず、方向も定まりません。手順を持つことで、チームビルディングのプロセス評価や改善にも影響を与えられます。
手順に従って進めることは、活動の成果や効果の定量的・定性的評価を可能にします。手順はチームビルディングを計画的に進め、目標の達成やプロセスの改善をサポートする重要なポイントです。
では、どのような手順で行えばいいのでしょうか。基本的な手順について説明します。
対象を決める
チームビルディングにおいて対象を決めることは非常に重要です。そのため、最初に行うステップになります。
まず、目的と目標を明確に定義します。チームビルディングで目指すものは何なのかを明確化することで、さらに詳細に落とし込むことが可能です。
例えば、協力関係の強化を目標にした場合、どのような協力関係を築き、何を持って強化したと判断するかといった次の段階への落とし込みができるようになります。
目的と目標が決まると、チームメンバーの現状やニーズの評価をします。メンバーの意見を集め、チームとしての強み・課題・改善領域を明確に把握するステップです。
目標とそれに関するニーズがわかると優先順位をつけられます。何が最も必要なものであるかを判断することで、リソースや時間を効果的に配分できます。
対象に関する事柄を目標から実行プランまでドリルダウンさせることで、チームメンバーが参画していることの意識づけを行うと同時に、全体的な目標に対して最も有益な対象を選択できるでしょう。
開催方法を決める
チームビルディングでは、チームならではの特性を持っていますので、それに応じた開催方法を選ぶことが重要です。
例えば、大規模のチームと小規模のチームでは、チームメンバーの集まり方が違います。また、予算の規模によっても異なるでしょう。
予算が限られている場合は、オンラインツールをうまく活用するなどの検討も必要ですし、規模の大きなチームではワークショップ形式が効果的な場合があります。
開催方法の選択肢は1つに限定せず、複数の選択肢を用意します。
例えば、ワークショップ・トレーニング・アウトドアアクティビティ・オンラインツールの利用などが考えられるでしょう。
複数の選択肢を比較し、チームのニーズや目標に最も適した開催方法に絞ることが次のステップです。
「効果的なチームビルディングの実施するためにはどのような開催方法がよいか」「予算やリソースの制約はあるか」「チームメンバーはどの方法を推奨しているか」といったことを考慮し選択します。
開催方法が決まると、具体的に日程・場所・必要なリソース・予算・参加者の招集方法などを決めていきます。
期間を決める
チームビルディングの目標と目的が明確に定義されると、必要な期間や頻度が見えてきます。
大規模な変革を伴うような場合は長期的なものになりますし、ある単一のスキルの向上といったものであれば短い期間で実施できるかもしれません。
チームビルディングの期間は、予算やリソースなども考慮に入れて決定します。また、スケジュールの可用性についても検討し考慮します。
特に大規模なチーム・複数部門にまたがるチーム・地理的に複数の場所に所属するチームなどの場合は、制約がある可能性があるため注意が必要です。
何か起きた時のフォローの仕方を決める
チームビルディングにおいて、何か問題が発生した時に適切なフォローを行うことは重要です。問題に直面した時には迅速かつ効果的に対応しなければなりません。
フォローの仕方を事前に決めておくと、チームはすぐに行動できます。また、どういったフォローをするかもある程度の問題を想定した上で決めておきます。
これによってチーム全体が同じ基準や手順に従って行動できるでしょう。では、実際にはどのように決めるのでしょうか。
まず、チームが直面する可能性のある問題についての目標設定をします。その上でフォロー手順を決めます。問題の共有方法・関係者の特定方法・適切な情報の共有方法などです。
その上で、それぞれのメンバーの役割と責任を明確にし、メンバーへの通達の有無を判断するステップまでを決めておきます。
チームビルディングを行うメリット
チームビルディングには、さまざまなメリットがあります。最も顕著に現れるのは、メンバー間の関係性強化です。
チームビルディングは、メンバー間の信頼関係を強固にし、相互の連帯感や協力性を高められます。これによってチーム全体が目標に向かって協力し合い、1つのチームとして取り組めます。
チームだけではありません。チームビルディングは、個人の能力の向上にも影響を与えます。チーム内でお互いに知識を共有することで、個人のスキルや才能が伸び、成果が挙げられるでしょう。
チームビルディングは、他にも多くのメリットがあります。チームビルディングによって得られるもっとも特筆すべきメリットをご紹介します。
コミュニケーションの活性化
チームビルディングにおいて顕著にあわれるのが、メンバー間のコミュニケーションの促進です。
コミュニケーションスキルが上がることで、相互間の情報共有がしっかりと行われるようになります。これは、意見やアイデアを出し合うことへとつながります。
また、適切なコミュニケーションが確立されることで生み出されるのが、ミスや誤解の減少です。意思決定のスピードアップも期待できますので、スムーズな運営が可能です。
さらに、コミュニケーションの活性化は、プロダクティビティの向上が期待できます。チーム内での協力体制やコラボレーションの促進によってメンバーのモチベーション向上などができるからです。
参加者が平等に発言できる
チームビルディングにおいては、参加しているすべてのメンバーが自由に意見やアイデアを述べる機会をもてます。これは、個人のバックグラウンド・地位・性別・経歴などは関係ありません。
参加者が平等に発言できることで、チームは多様な視点や経験を持つメンバーのアイデアや意見を活用できます。
また、チームメンバーのモチベーションの向上にもつながります。メンバーは自分の意見やアイデアが尊重されていると感じられるため、より積極的に参加する意欲が高まるのです。
実際に行われているチームビルディングアクティビティの事例
チームビルディングアクティビティは、チームの結束力を高め、コミュニケーションや協力体制を促進するために行われます。
ここでは、実際に行われているチームビルディングアクティビティのいくつかを紹介します。
ペーパータワー
ペーパータワーは、チームメンバーが協力してペーパーを使ったタワーを構築するアクティビティです。
まず、チームに必要なマテリアルを準備するところからスタートします。使用するのは紙とテープです。
ここで、チームにとっての目標やゴールを設定します。この目標はできるだけ具体的なものにします。
次にタワー構築にむけた計画です。どのような構造にするか・どのように分担して作業をするかといったことを決めていきます。
そして、チームが一丸となったタワー構築です。さまざまな工夫をこらし、バランスや安定性を考慮しつつ、高さを上げていきます。
タワーが完成したら、タワーが自立・安定しているかを確認します。必要に応じて改善策を出し、再構築することもあるでしょう。
最後にチームでディスカッションや振り返りを行います。ここがもっとも白熱する時間帯です。
ペーパータワーのアクティビティは、チームメンバーの協力・コミュニケーション・問題解決能力を促進します。
自己紹介ゲーム
自己紹介ゲームは、チームメンバーがお互いをより深く知るために行われるアクティビティです。自己紹介ゲームはいくつかのパターンがあり、チームメンバーの構成によって変えられます。
例えば、チームメンバーは通常の自己紹介に加えて、特定の条件を加えて自己紹介をします。「今の推しを紹介する」といったことです。
他にも、自分の名前を紹介しながらルールに従って他のメンバーの名前を覚えたり、ビンゴのカードを使用したゲーム形式で行ったりすることもあります。
これらの自己紹介ゲームは、チームメンバー同士の相互理解を促進し、コミュニケーションのきっかけになります。
伝言ゲーム
伝言ゲームは、チームメンバーがコミュニケーションと協力の重要性を体験するために行われるアクティビティです。
参加者を複数のチームに分け、最初の人に伝えるべきメッセージを伝えます。あとは、そのメッセージを次の人に正確に伝えるだけです。
通常は口頭で伝言していきますが、手書きのメモに説明文を書いたり身振り手振りで伝言したりすることもできます。
メッセージが最後の人に伝わった後、最終的なメッセージを最初のメッセージと比較して、正確に伝わったかをチェックします。
伝言ゲームは、コミュニケーションの重要性と情報の正確性の認識を高められるアクティビティです。
人間知恵の輪
人間知恵の輪は、チームメンバーが協力して結び目を解くアクティビティです。
参加者は1つの大きな円になるように並びます。各参加者は隣の人以外の人と手を繋ぎます。これで参加者間に結び目ができました。
そして、手を離すことなく体をねじることで、結び目をといていきます。人間知恵の輪は、お互いの協力とコミュニケーションの重要性を実践するためのものです。
マシュマロ・チャレンジ
マシュマロ・チャレンジは、限られた材料を使って最も高い塔を作るというアクティビティです。
チームメンバーには、スパゲッティとマシュマロが用意されています。参加者は、与えられた材料を使用してできるだけ高い塔を構築するミッションがあります。
塔は安定性を持ち自立している必要があり、場合によって時間制限もあるので、かなり難しいミッションです。スパゲッティは「辺」、マシュマロは「点」として考え、塔をつくり上げます。
マシュマロ・チャレンジは、チームワーク・問題解決能力・創造性・コミュニケーションなどのスキルを促進するためのアクティビティです。
バーベキュー
チームビルディングとして行われるバーベキューは、コミュニケーションと交流の促進を促します。
チームメンバー同士がリラックスし、自然な形でコミュニケーションや交流を深める良い機会です。チームメンバーを1ヶ所に集めるだけで一体化を作り出します。
共同で食事を準備したり、お互いに手助けしたりすることで、チームの結束力も高まります。バーベキューは通常、アウトドアで行われることが多く、自然の中でリラックスできるのも大きなメリットです。
仕事やプロジェクトのストレスから解放されて、気分をリフレッシュできます。
社員旅行
近年ではあまりみることは少なくなりましたが、社員旅行をチームビルディングアクティビティに取り入れることもあります。
社員が1つの会社の一員として存在することを改めて知る機会が社員旅行です。
チームビルディングの注意点
チームビルディングを実施する際には、注意すべき点がいくつかあります。
1つ目は、チームビルディングの活動を行う前に、明確な目的と目標を必ず設定しておくことです。あらかじめ参加者がチームビルディングの意義や期待される結果を理解できますので、より効果的に参加できます。
2つ目は、どのようなアクティビティを行うかは、参加者のニーズや能力レベルなどを考慮して選ぶことです。全員が参加できるように配慮することで、誰もが活発に参加できる環境が構築できます。
3つ目は、安全性の確保です。チームビルディングには一定のリスクが伴う場合があります。参加者の安全を最優先に考え、適切な安全対策を講じるようにしましょう。
4つ目は、チームビルディングの活動が終了した後であっても、必ずフォローアップと振り返りを行うことです。フィードバックを収集し、活動の成果や課題を共有することで、さらに知識を深められます。
オンラインでもチームビルディングができる
オンラインでもチームビルディングを実施できます。ネットワークが安定しオンラインツールが進歩したことにより、ストレスなくオンラインでコミュニケーションが取れるようになりました。
また、バーチャルアイスブレイクやオンラインゲームを活用したオンラインならではのアクティビティもあります。
オンラインチームビルディングのメリットは、時間と場所の制約が少なく、地理的な制約を乗り越えてチームメンバーを結びつけられることです。
オンラインでチームビルディングを行う効果
オンラインのチームビルディングでは、ビデオ会議やチャットツールを使用してコミュニケーションを取り、チームの結束力を高められます。
オンライン環境では、顔の表情などが見えませんので、そこから推測することで行っているコミュニケーションができません。そのため参加者は、より明確で効果的にコミュニケーションする必要があります。
オンラインチームビルディングを通じて、メンバーはコミュニケーションスキルを向上させ、より効果的なビジネスコミュニケーションを実践できます。
チームビルディングは成功事例から学ぼう
チームビルディングの成功事例から学ぶことは非常に有益です。成功したチームビルディングの実践例は、他の組織やチームが同様の目標を達成するための参考になるでしょう。
ベストプラクティスの発見は、優れたチームビルディングの手法やアクティビティを自分たちのチームビルディングに取り込めるよい機会です。
成功したチームビルディングの事例を分析し、その要素やアプローチを取り入れましょう。
チームビルディングを独学で学ぶのは難しい
チームビルディングは、書籍などで内容を学んだとしても実践に結びつけるのは簡単なことではありません。
実際に参加者としてチームビルディングを経験することで、その時のコミュニケーションの取り方やなぜこのような結果になったかを肌で感じられるのです。
チームビルディングの実績を知り尽くす講師からチームマネジメントを学ぼう
チームビルディングを独学で学ぶのは難しいとなると、どうしたらいいでしょうか。
チームビルディングを学ぶのであれば、基礎の考え方・コミュニケーションスキルの磨き方・実際のコミュニケーションの体験・成功事例などさまざまな知識と経験を取り入れる必要があります。
チームビルディングは、実績を知っているからこそ話せる経験が多くあります。このような実績を知り尽くす講師から生の声を聞くことがおすすめです。