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帰ってきた「経営は実行」。200万部超え名著のアップデート版、序文を限定公開!

2024/10/17(最終更新日:2024/10/17)

かつて「生きた経営の教科書」と呼ばれた本があります。その名も『経営は実行』。
米国で刊行されるや否や、世界各国で読み継がれて200万部を突破した伝説のベストセラーであり、日本でもユニクロの柳井正氏が「経営者必読」と絶賛しています。
時代を超え、国境を超え、受け継がれるべき経営の真髄がそこにあります。

 

しかし、この世界的名著はいま、惜しまれつつも絶版となってしまいました。
それまで市場に出ていたものも価格が高騰し、誰もが「読みたいから」と手を伸ばせる本ではなくなってしまったのです。

この現状を受け、イマジナは『経営は実行』の翻訳版を監修し、より現代日本に合わせてわかりやすく解説を加えたアップデートver.を、『ザ・リーダーシップ・マネジメント』と題して出版/発売いたします。

 

原著のバイブル的な真価はそのままに、より今だからこそ必要なエッセンス、日本企業にアジャストした事例を詰め込み、現代にぴったりな最新版としてよみがえらせることが叶いました。
出版を記念して、本文を特別に限定公開いたします!

スピードが遅すぎる日本企業は淘汰される?

変化の時代、決断することは確かに重要だ。だが、決断に「実行」が伴わなければ、何の意味もない

スピーディーな「実行」が必要だという意見に、異論を唱える人はまずいない。スピードを上げるとは、時代に対応するということだ。悠長に構えていては、急激に変化している時代に対応できるはずもない。「スピードを上げろ、精度を高めろ、生産性を上げろ」というのは当たり前の話である。

ところが言動が一致していないのはよくあることで、日本企業の多くはスピードを上げていないどころか、限りなくスローだ。その典型的な例が、不祥事の発覚や大きなトラブルに見舞われた場合の対応だろう。一刻を争う緊急事態ですら、状況把握も決断も事態を打開する具体的な実行も―—何もかもが遅い結果、常に後手にまわり、危機を回避するどころか傷を大きく広げてしまうケースは多い。

 

「責任回避」の蔓延

どうして何もかもがスローになっているのか?

第一の原因は、「責任回避による決定の遅さ」だ。日本文化の特徴として、決定は「みんな」によってなされる。なぜなら「リスクを取りたくない文化」が蔓延しているためだ。

新しいことをするのは常にチャレンジであり、失敗のリスクは必ずついてまわる。だが、誰もリスクや責任は取りたくない。その結果、「話し合いで決めましょう」となって無駄な会議が増える。

このような「失敗と責任を避けるための会議や決裁」がまかり通っていたら、時間を食わないほうが不思議である。

 

「決定」で終わる

意思決定は重要だと、どんなビジネス書にも書いてある。しかし、日本企業には、決断した段階で満足してしまう悪癖がある。

意思決定がなされたら直ちに肝心な「実行」に取り掛からねばならないのに、「やれやれ、決まってよかったですね」と落ち着いてしまうのだ。

 

意思決定は、やっとスタートラインに立った状態。それなのに、「会議で意見がまとまり、結論が出た!」ということでゴールしたように思ってしまう企業は多い。

企業の決断が正しいか正しくないかは、その後の実行によって決まる。

すなわち、決定が価値を生むかどうかは、実行にかかっている。

 

仮に全く同じ決定がなされ、同じ新規事業に取り組んだとしても、現場の実行のレベルが低いと結果は変わる。

この点を理解していないと、「意思決定がなされた」というスタートラインで安心してしまい、実行のスタートが遅れ、ペースと質も落ち、結果として全体のスピードが遅くなる。

決定した時点では最良のプランも、状況が変われば最悪のものになりかねない。そうなるとますます実行の意欲は下がり、成功は遠のくことになる。

 

では、どうやって実行していけばいいのか。そもそも実行とは何か——。

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