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リーダーの思考を覗く5分間「良い上司が、部下に与え続けるもの」

2025/04/09(最終更新日:2025/04/10)

#人材育成・組織開発

株式会社イマジナ 代表取締役社長の関野です。

 

「リーダー」。

言葉の定義としては「指導者」「統率者」「先導者」。

本メルマガでは、現役の会社経営者であり、同時に企業の課題解決に向けた伴走者として今まで2850社を超える企業の内情を見てきた私自身が今、全国のリーダーにお伝えしたいことを語らせていただきたいと思う。

今日は、「良い上司が、部下に与え続けるもの」というテーマでお話ししよう。

上司として見極めるべきポイント

ここで言う「良い上司」とは、部下を常に成長に導く上司のことだ。

ただ優しかったり、よく気にかけてくれたりといった部分での「良い上司」で終わらず、常に部下の成長可能性を最大限、引き出し続けるにはどうしたらいいのだろうか。

 

人の成長は、「コンフォートゾーン」「ラーニングゾーン」「パニックゾーン」の3つの心理領域に分けられると言われている。

コンフォートゾーンとは、緊張や不安がなくリラックスできる心理領域のことだ。仕事の環境で例えるなら、特に努力や頑張りを必要とせずとも達成できる業務をこなしている状態だろう。ここに留まっているうちはプレッシャーによる失敗などの可能性は低いが、同時に成長もない。

 

現在のレベルから少し背伸びをしてやっと達成できるようなことを続けていくと、ラーニングゾーンに入ることができる。

ラーニングゾーンとは、今の経験値よりハイレベルな課題の達成が求められる領域であり、適応するためには相応の努力が必要となるため、コンフォートゾーンのように居心地の良い心理状態で過ごすというわけにはいかない。しかし、新たな挑戦に踏み出している状態なので、学びや成長がもたらされる。

パニックゾーンとは、努力してもどうにもならないようなハードルが高すぎる課題によって、強いストレスや不安を感じてしまう領域である。あまりにも負荷が大きいと、本人は成長意欲を削がれてしまう。

 

上司の役割とは、部下にとっての「ラーニングゾーン」と「パニックゾーン」の境目を適切に把握し、ギリギリでパニックゾーンに入らずに挑戦できるような課題を与え続けることだ。

2つのゾーンの、本当にギリギリの境目を見極めることが大切なのだ。そこに位置する課題をクリアさせることが、最大限に部下の成長を引き出す。

 

そしてそれは、日頃から部下をよく観察し、能力や性格や考え方、様々な面で相手のことを把握していないと成し遂げられない。

どこまでなら踏ん張ることができて、どのレベルを超えるとキャパシティの限界を迎えてしまうのか。それがわかるレベルで部下をよく見ていなければ、マネジメントは難しい。

 

私が講師を務める管理職研修では、こうした話も含めながら、管理職としてのマインドセット、実際のマネジメント手法などをお伝えしている。内容の詳細についてはセミナーにてお話ししているため、少しでもご興味のある方はぜひ足を運んでいただきたい。

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