株式会社イマジナ 代表の関野です。
「リーダー」。
言葉の定義としては「指導者」「統率者」「先導者」。
本メルマガでは、現役の会社経営者であり、同時に企業の課題解決に向けた伴走者として今まで2850社を超える企業の内情を見てきた私自身が今、全国のリーダーにお伝えしたいことを語らせていただきたいと思う。
今日は、「管理職研修を階層別でやる理由」というテーマでお話ししよう。
なぜ、管理職研修を階層別でやるのか
イマジナの管理職研修の特徴として、「階層別に実施する」というものがある。
階層別とはつまり、同じ研修を、たとえば「部長層」「課長層」「係長層」といったように役職ごとに分けて受講してもらうことを指す。
ひとつの役職層のみ受けてもらうことも可能だが、弊社ではこの「階層別」を推奨している。理由は簡単だ。階層ごとに現状や意識レベルを見ていったほうが、その組織全体における課題が明らかになる。
たとえば、経営層から一般社員への意思伝達。きちんと方針などを発信しているにもかかわらず、全社に伝わった感触がイマイチ掴めない…という悩みはよく聞く。上層部がそういった課題を感じている企業で研修をやらせてもらうと、状況は大抵、次のようになっている。
「部長層は『経営方針を普段からよく部下に説明している』と言っていたのに、課長層に聞いてみたら『上司と経営方針について話したことはあまりない』と返ってきた。両者の主張が矛盾している…」
こうしたミスコミュニケーションがどの階層の間で発生しているのか一目瞭然になることが、研修を階層別に実施するメリットのひとつだ。
さらには、弊社の管理職研修は大人数で座学を行うような形式ではなく、一人ひとりに目を配ることのできる少人数制で、ディスカッションなどのワークを豊富に取り入れた参加型のスタイルをとっている。そのため、どの部長がどの課長の上司なのか、日頃の関わりまで把握した上で一人ひとりの考え方や発言を見ていくことができるのだ。
管理職の役割とは、経営層が描く会社の未来や進むべき方向を、わかりやすく部下に伝え、浸透させること。その上で、日常的なコミュニケーションから齟齬が生まれていては元も子もない。「伝える」と「伝わる」は違うのだ。