imajina

リーダーの思考を覗く5分間「身を助ける芸を持っているか」

2025/04/15(最終更新日:2025/04/15)

#人材育成・組織開発

株式会社イマジナ 代表の関野です。

 

「芸は身を助ける」。古くから伝えられているこの言葉。

何かひとつ秀でた能力があれば、生きていく上でそれが助けになることもある、という意味である。

もちろんバランス良くマルチにいろいろなことができるのも才能だが、やはり何かひとつ専門性を究めている人は、キャリアを考える上で圧倒的に強い。

実際、海外では大学を出た新卒を一斉に総合職で採用するということはなく、学生時代にインターンシップで職務経験を積んでスキルを身につけた人材を雇用するのが主流だ。

芸がなければ生きていけない仕組みに、社会そのものがなっている。

対して日本は、昔から「広く浅く」が大切だと、どんな環境においても若者に教え込んでいるようだ。

高校では、生徒側に授業の選択権はそれほど与えられておらず、一律でみんな同じカリキュラムを何科目も履修し、個人によって異なる学習レベルをある程度一緒くたにまとめた一斉授業が行われる。

大学も、「就職に備えて専門性を磨く」というよりは「就職のための大卒カードを手に入れる」「社会人になる前の、人生の夏休み」といった意味合いの強い場所になっている。

そして就職活動を経て企業に入社したのも束の間、「スキルアップするなら転職!」と、すぐにジョブチェンジを促される。

数年間にわたる教育期間においても、社会に出てからも、専門性を磨く機会や場所がどこにもない…それが、日本の現状なのだ。

 

しかし、「広く浅く」程度の知識や技術は、今や何の役にも立たない。AIや機械が簡単に人間のできる範囲を上回っていくだろう。

そのような時代の中で、圧倒的な専門性という強みを持たずして、どう生き残っていこうと言うのだろうか。

 

これは個人という単位でも、企業単位でも同じことだ。

何かに秀でた会社、差別化のできる会社でないとこの先は生き残れない。

そのためには、社員一人ひとりが能力を最大限に活かし、適切な人材配置のもと、適切にポテンシャルを発揮できなければならない。

そのためには、一人ひとりを束ねるリーダーが各個人をしっかりと見て把握するマネジメントが求められる。

 

10/24(木)に発売した最新書籍『ザ・リーダーシップ・マネジメント』では、変化の激しい現代日本社会においてリーダーが何を実行するべきなのか、それにより組織力がどう向上するのかを解説している。

 

出版を記念して、書籍では書ききれなかった内容や実際の企業事例も踏まえた徹底解説セミナーも開催しているため、気になった方は一度、足を運んでいただきたい。

 メルマガ会員募集  メルマガ会員募集

無料ブランディングセミナー

人と組織に向き合う企業事例を一挙ご紹介!

閉じる