先日来、「報連相」についての考察を配信してきましたが、今日と明日は「相談」について見ていきたいと思います。
相談とは、何かを判断するときに上司や先輩に意見を求めることです。
ビジネスの現場では、自分一人で判断することが難しい場面に直面することがよくあります。そんなとき、経験豊富な上司や先輩に相談することで、適切な対処法を見つけやすくなります。
トラブルの予防
相談の最も重要な役割の一つは、トラブルの予防です。判断に迷っているにも関わらず、誰にも相談せずに進めてしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
特に未経験の事態に直面したときは、豊富な知識と経験をもつ上司や先輩に相談することで、適切な対処法を見つけやすくなります。
業務効率の向上
適切なタイミングで相談をすることで、業務をスムーズに進めることができます。上司からアドバイスやサポートを受けられることで、効率的に業務を進められるようになります。
信頼関係の構築
適切なタイミングで相談をできる人には、上司も安心して仕事を任せやすくなります。これは職場での信頼関係の構築につながります。
相談とは、「未来をひらく行為」である
一般的には上記のようなことが言われています。
しかし最も大事なことは、相談は未来に向けて行うものだということです。
報告や連絡は過去に起こったことや現在の状況について知らせるものですが、相談はこれから先の自分の行動について、自分にない情報や知見を得たり、判断軸を学んだり、不足している視点やプロセスを知ったり、意見がぶつかった際の調整方法を習得したりすることで問題解決し、自分自身の成長につなげていけるものなのです。
だからこそ教えられるのを待つのではなく、能動的に相談を持ちかけることが重要です。
もちろん、相談を受ける側である会社や管理職にも、相談しやすい体制や雰囲気を作ることが求められます。
ギャラップ社によりますと、効果的な相談体制を持つ企業は、従業員の離職率が低いと報告する可能性が50%高くなり、5年間で株主利益が47%増加しているという調査結果が出ています。
経営者・管理職・部下が三位一体で取り組むべきということが伺えます。