imajina

3人のレンガ職人の寓話から学ぶビジネスの真髄

2025/04/17(最終更新日:2025/04/17)

#人事育成・組織開発 #理念浸透

ビジネスの世界で成功を収めるためには、言われたことをそのままこなす、単なるタスクの遂行を超えるアウトプットが必要です。

それは全体観を持つこと、つまり自分の仕事が大きな目標にどのように貢献しているかを理解することによって生まれます。この重要性を端的に表しているのが、「3人のレンガ職人」の寓話です。

3人のレンガ職人の寓話

ある日、旅人が建設現場を通りかかり、3人のレンガ職人に出会いました。旅人は彼らに同じ質問をしました。「何をしているのですか?」

 

1人目の職人は不機嫌そうに答えました。
「見ればわかるだろう。レンガを積んでいるんだよ。」

 

2人目の職人は少し考えて答えました。
「壁を作っているんだ。この仕事で家族を養えるからね。」

 

3人目の職人は目を輝かせて答えました。
「私は歴史に残る大聖堂を建てているんです。多くの人々の心の拠り所となる場所を作っているんですよ。」

 

 

全体観がもたらす変化

この寓話は、同じ仕事に対する3つの異なる視点を示しています。

1人目の職人は単なるタスクとして仕事を捉え、2人目は生活の手段として見ています。
しかし3人目の職人は、自分の仕事が大きな目的に対しどのように貢献しているかを理解しています。これが全体観です。

 

全体観を持つことで、仕事に対する姿勢が大きく変わります。モチベーションが高まり、創造性が刺激され、困難に直面しても粘り強く取り組むことができるようになります。

 

 

ビジネスにおける全体観の重要性

現代のビジネス環境において、全体観を持つことはますます重要になっています。複雑化する市場、急速な技術革新、グローバル化する競争の中で、単に与えられたタスクをこなすだけでは不十分です。
いや、これだけ変化が激しい環境下では、全体観を持たずして、タスクを指示者の意図通りにこなすことは、もはやそれすら難しいでしょう。

 

 

全体観を育む方法

では、どのようにして組織全体に全体観を浸透させることができるでしょうか。

 

1. ビジョンの明確化と共有:
組織の目的と目標を明確に定義し、全従業員と共有します。

 

2. コミュニケーションの促進:
部門間の壁を取り払い、情報の流れを促進します。
普段のコミュニケーションから全体観を伝えることに意識的に取り組みます。伝わらなければ伝えていないのと同じだと肝に銘じます。

 

3. リーダーシップの発揮:経営陣自身が全体観を持ち、それを体現することが重要です。

 

3人目のレンガ職人のように、自分の仕事が大きな目標にどのように貢献しているかを理解することは、ビジネスの成功に不可欠です。全体観を持つことで、従業員は単なる作業者から、組織の目標達成に積極的に貢献する主体的な参加者へと変わります。

 

ビジネスリーダーは、この全体観を組織全体に浸透させることで、より強固で適応力のある組織を作り上げることができるでしょう。
3人目のレンガ職人のように、私たちも自分の仕事が「大聖堂を建てる」という大きな使命の一部であることを常に意識し、情熱を持って取り組むことが重要なのです。

 メルマガ会員募集  メルマガ会員募集

無料ブランディングセミナー

人と組織に向き合う企業事例を一挙ご紹介!

閉じる