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「失敗したくない」…に困っている方に。

2025/04/21(最終更新日:2025/04/21)

#人材育成・組織開発

皆さんは目標設定の面談で部下・後輩から「失敗したくないんです。」「正解を教えてください。」といわれたことはありませんか?能力的にはもっと頑張れるはずなのに、失敗を恐れて挑戦することに拒否感があり、説得に苦戦したということはありませんでしょうか?

 

日本をはじめとする東アジアの国々は、西洋と比較すると失敗を怖がる傾向が高いことが、PISA(学習到達度調査)からもわかっています。「正解主義」ともいわれる傾向で、物事には必ず何か一つ正解があり、早く・効率的にたどり着くことに重きを置くようです。今よく言われる「タイパ・コスパ」といった言葉もまさにこの傾向を表しているのでしょう

ここで、スタンフォード大学の心理学教授キャロル・ドゥエック氏が実施した心理学実験を見ていただきましょう。

ドゥエック氏はこういった実験からCグループのように、失敗を恐れずに挑戦を続ける「成長マインドセット」をいかに身に着けるかの重要性を提唱しています。

これは子供たちに限った話ではありません。近年、市場環境の変化が激しくなる中で、企業には新しい挑戦が求められています。それに伴い、一般の社員も経験したことのない仕事に取り組む機会が増えるでしょう。あるいは管理職である上司の方も、未経験のことに、部下と一緒に取り組まなければいけない場面も出てくるかもしれません。

 

そこで「失敗したくない、怖い」と言ってしり込みしてしまっては、それこそ今後の企業成長にリミッターをかけてしまいかねないのです。

 

先ほどの実験でなぜ反応に差がついたのか。AとCのグループではかけた言葉が「結果」か「過程」のどちらを対象にしているかという違いがあります。

 

よくマネージャー研修で「過程を褒めましょう」といわれて腑に落ちない方もいるかもしれません。ビジネスは結果であり、結果が出ないのであれば意味はない―—もちろんそれも一理あります。

しかし、部下・社員を育成するという面において、変化の激しい中を共に生き抜く仲間を作るためには、実験のCチームにかけたような言葉をかけていく必要があるのです。

 

そのためには部下をよりよく把握する必要もありますし、挑戦を魅力的かつ必然性をもって伝えるスキルも必要となります。

 

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