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「正解」なき世界を生き抜くための「正解」とは

2025/04/18(最終更新日:2025/04/18)

#人材育成・組織開発

日本人が海外の人と比べて、より「正解を求める」傾向が強いということを聞いたことがありますか?

 

「文化と経営の父」と呼ばれるヘールト・ホフステード博士の調査を元に開発された「国民文化6次元モデル」は、ある国で生まれ育った人々の物事の選好が、国ごとにどう異なるかを以下の6つの次元で表しており、海外赴任者トレーニングなどで広く活用されています。

 

権力格差
集団主義/個人主義
女性性/男性性
不確実性の回避
短期志向/長期志向
人生の楽しみ方

 

この中で「4. 不確実性の回避」のスコアが日本は世界で4番目に高く、その特徴として「規則、構造を感情的に必要とする」「曖昧な状況、前例のない状況を嫌う」「失敗しないためにリスクを避ける」「マネジメントは日々のオペレーションを気にする」「正しい答えを求め、全ての回答が示されることを期待する」といったものが挙げられます。

 

不確実性の時代に必要なマインドセットの転換

ご自身や周囲の状況を鑑みても、当てはまると感じることが多いのではないでしょうか。
先の予測が現在よりも容易で、コツコツと愚直に努力することで道が拓ける時代においては、不確実性を回避する国民文化は日本人の強みとして作用してきました。
しかし、あらゆる物事が激しく変化し、複雑かつ曖昧な様子が続いて将来の予測が難しい、いわゆるVUCA時代では、この特性はややもするとマイナスに作用する可能性があります。
企業がイノベーションを産み出し、生き残っていくためには、正解のない状況で様々な可能性を考慮して複数の解答に自らたどり着くような、そんなマインドセットが求められていると言えるでしょう。

 

そしてそれを先導するのが企業の中核となる管理職です。
現代の管理職には、これまでとは違う時代背景で、これまでとは違う特性を持つ部下を相手に、これまでとは違うマネジメントが求められています。
その要求に答える「正解」はありません。
だからといって経営者は、管理職の資質と個人的努力に丸投げしていて良いのでしょうか。

 

「正解」なき世界で生き抜くために必要なマインドセットを身に着けさせることが、経営者が社員に対してできる唯一最大の後押しです。

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