アメリカのAmazonをはじめテスラやOpenAIなどテック企業を中心に出社回帰の機運が高まっています。日本でもアマゾンジャパンをはじめメルカリ、サントリーといった有名企業が出社を推進する方向へと舵を切ってきました。
オフィス回帰の背景には職場の充実が従業員のエンゲージメント(働きがい)につながるとの期待感があります。ザイマックス不動産総合研究所が今年6月に実施した調査ではオフィス施策で重視する点について「生産性の向上」が68.5%で最多でした。
「お客さんとは顔を見て話すべき。」「ひざを突き合わせて話をするのが大事だ。」
あなたはこのように上司に言われたらどう思いますか?下手すると若い人から「昭和だな…」といわれてしまうのでは…と心配になる発言かもしれません。
ここでコロナ禍の2021年にJTBコミュニケーションデザインが実施した「ニューノーマルの社長との心理的距離調査」を見ていただきます。
若い人はリモートを容認しないと自社に来てもらえないと思っていませんか?
この調査の結果をみると必ずしもそうではありません。
コロナ禍でリモート勤務が浸透していたにもかかわらず、対面で行いたいこととして「同じ立場の同僚と、対面で直接話をする」が63.4%と最も高く、次いで「直属の上司と対面で直接話をする」が56.2%となっています。
20代社員に絞っても上司と対面で話をすることを希望する割合は53.1%と、平均値とほとんど変わりはなく半数を超えています。
この調査結果が非常に示唆に富んでいるのは上記のように、若い・職位が低い社員にとっても対面コミュニケーションは大切なのです。ただ、”対面である必要性がない”と思うものが、リモート勤務を選択できるようになったことをきっかけに顕在化してきたということです。
ここで、会社・管理職側が気を付けることは、仮に社員が「対面の必要がない」と思っていても、会社が対面で伝えるべきだと思っていることは、その重要性を理解してもらう手間を惜しまないことです。
社員の目線・視座は立場によってバラバラです。それを飛び越えていかに大切だと伝えられるのか、そこが会社の一体感や帰属意識の高さに差がつく分かれ道だと考えます。
会社が大切にすることを伝える方法にも押さえるべきツボがあります。
今回のセミナーでは、若手社員とのコミュニケーション方法、トレーニングの内容も併せてお伝えします。
顔を見て話す。
昔から言われていることには普遍的な要素が隠れていることも少なくありません。ぜひ、「昭和って言われるかも‥」と怖がらずに、堂々と、魅力的に伝えられる人になるきっかけを探しに来ていただけると幸いです。