スターバックスの教育に実感する『動画』の可能性 /本年、誠にお世話になりました
2015/12/25(最終更新日:2021/12/20)
先日、元スターバックスコーヒージャパンCEOの岩田松雄さんの講演をお聞きする機会を頂きました。
スターバックスといえばカルチャーが最も浸透している会社としてピックアップされる組織の一つです。
その講演では岩田さんのこれまでのご経験からのご見識、企業として存続する為に必要なものや個人としてどうあるべきか、といったお話が1時間という限られた時間の中にぎゅっと凝縮されていました。
その中で、岩田さんは「スターバックスは、外から見る以上に素晴らしい会社です」と仰っていました。
実は私も、短いながらスターバックスでスタッフ(パートナー)として働いていた時期がありましたが、私もそう思います。
大好きなコーヒーの香りに包まれてする仕事は非常に楽しかったですが、何より、しっかりと教育をしてもらった記憶があります。スターバックスでは教育に非常に力を入れており、正社員・アルバイトの区別なく80時間の教育時間が確保されています。全国どこのスターバックスのパートナーも、トレーニングセンターでの座学と、店舗でのトレーニングを経て一人前になります。
内容は、スターバックスの理念への理解を深める事、コーヒーの基本的な知識を学ぶ事、形態としてはグループワークをしたり、テキストやビデオを使ったり、とクラスがしっかりと組まれていました。
そしてこの中で私にとって最もインパクトがあったのは、スターバックスコーポレーションCEOハワード・シュルツさんのビデオメッセージでした。
それはスターバックスの理念を語り、そしてパートナー全員に求められる働き方をしっかりと発信するものでした。
『あなたが提供するのはただの一杯のコーヒーではない。感動を提供するのである。その誇りをもってしっかりと商品を提供してほしい。自分で納得のいかないものは絶対に提供してはならない。何度でも作りなおしてほしい、最高の一杯を提供する為には何度でも練習してかまわない。』
正確に言うと違う表現だったかもしれませんが、ストレートな、そして熱のこもっているメッセージでした。
私はこのハワードシュルツさんのビデオメッセージを見て、非常に感動しました。リアルタイムでそこにいるわけではないのに、ビデオメッセージで彼の想い・情熱が伝わってきて、本当に胸がいっぱいになったのです。
そしてスターバックスを離れ、イマジナに入社して3年になりますが、私はこのビデオメッセージの事をよく思い出します。
メラビアンの法則、というのを耳にされた事がある方も多いかと思いますが、話し手が聞き手に与える影響について、話し手が話す『内容・意味』自体が聞き手に与える影響はわずか7%であり、それ以外の見た目・身だしなみ・しぐさといった視覚情報や、声の質や速さ、大きさ、テンポといった聴覚情報が与える影響の方がはるかに大きい、というデータがあります。(視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%と言われています)
私がハワードシュルツさんの動画にいたく感動したのは、ここに理由があったのだと思っています。
スターバックスの理念を学ぶ時に、ただ、理念だけがイラストもなく言葉だけでテキストに掲載されていただけでは、私は「共感」はできていても、「感動」まではできていなかったかもしれません。
しかし、その動画には今日に至るまでの歴史や想い、理念、そしてどの様に働いてほしいか、というメッセージが表現されており、それがダイレクトに伝わってきたから感動し、そしてスターバックスを離れた今でも覚えている程、私にとってインパクトの大きいものとなっているのだと思います。
昨今、動画の存在感が増していますが、私はこの経験から、動画は企業理念を伝えるツールとしてこそ非常に効果的だと実感しています。
イマジナに入社し、経営者の方々とお仕事をご一緒させて頂いていて感じるのは、やはり、そういった方々の発する言葉には、非常に力があるという事。本当に、パワフルで情熱を感じます。
この「感じる」という事こそ、文字情報だけでは伝わらない情報を受け取っているという事に他ならないという事、
そして、この文字情報だけでは伝わらない情報を社員一人ひとりが日々、もしくは重要なタイミングで受け取る事ができたら、そこには企業理念への理解・共感・感動を生み出す事ができる―私はそれを確信しています。
自分が働く組織の想いを理解し、それに共感できているという事は、「月曜の朝がいちばん楽しい」を実現する重要な要素だと思っています。
理念を伝える人を増やすと同時に、理念を伝えるツールとして動画を有効活用する事、この年末年始に是非一度イメージしてみてはいかがでしょうか。
ご興味のあるお客様、パートナー様、お気軽に「月曜の朝が楽しい」を増やす事がミッションであるイマジナにご相談ください。
“月曜の朝がいちばん楽しい”を増やす事を目指して、2016年もしっかりお客様の推進力となれる様、尽力して参りたいと思います。
改めまして、本年、イマジナは本当に多くの皆様に支えられて、昨年はできなかった事が、たくさん実現できた年となりました。
多くのお客様と共に歩ませて頂いている事、これは本当に、感謝してもしきれません。改めて御礼申し上げます。同時に、イマジナの理念に共感し、サポートしてくださっているパートナーの方々の応援には本当に胸が熱くなり、同時に2016年も全身全霊で、イマジナのミッション達成に向けて励んで参ります事、イマジナ一丸となって決意を固めております。
2016年は一層、皆様のご期待を超えられる様、感動頂けるサービスのご提供と共に、新たなチャレンジにも取り組んで参りたいと思っております。2016年もイマジナを、何卒、よろしくお願い申し上げます。
皆様、良いお年をお迎えくださいませ‼ Happy Holiday‼
■筆者プロフィール
MAIKO
HRコンサルタント
■略歴
山口県宇部市生まれ、
奈良女子大学 理学部 情報科学科卒。
SIerのソリューション営業職、病院勤務を経て、
会社の理念、両代表の熱さ・明るさに引寄せられイマジナ入社。
2014年10月執行役員就任。