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アメリカHRブログ vol.14 -仕事の本質

2015/09/28(最終更新日:2021/12/09)

ここ数年、毎年9月頃に日本に一時帰国しているが、久しぶりに日本に帰るとテレビ番組が面白く、ついつい番組に見入ってしまう。NHKの番組で浦沢直樹の漫勉(http://www.nhk.or.jp/manben/)という番組をやっていて、久しぶりに さいとう・たかをさんのお話を拝見した。

読者の存在

以前にも「漫画は一人で創るものではない」という発言をされていたのを鮮明に覚えていて、今回もゴルゴ13を生み出すシステムに注目しながら耳をかたむけた。さいとうさんは、漫画を創る際に「映画」をイメージして、いろいろな役割の方が得意な分野を分担してみんなの力を合わせて作品を創っていく、そんなシステムを創りたいと思ったそうだ。当初から「さいとうプロ」としてプロダクションを創り、今でもそのシステムを続けている。何度となくさいとうさんの口から出た言葉は「読者が求めるから」という言葉である。「面白いものを沢山の人に多く届けたい。そう思うと自分で全部するよりもシステムで作り上げることが必要だ。」「読者が求めるならそれを途中で辞めるわけにはいかない。」さいとうさんのこのような想いから、仕事の本質について連想した。

仕事の本質

仕事をする際に「やりがい」を何に求めるか、という議論はよく出てくる話だ。しかし、このさいとうさんの言葉に私は仕事の本質があると思う。仕事は自分のためにやるのではなく誰かのためにやること。それは自分のやりがいを満たすというような利己的な行為ではなく、お客様のお役に立つ、というような利他の行為である。自分がこうしたいから、ということだけを追い求めていたら、それは仕事として長く続けることはできない。そして、仕事をした結果による、富とか、名声とか、得られるものにフォーカスがあたるのではなく、その仕事自体をただひたすらに追求すること。地味な日々の仕事をひたすらに続けること。プロの仕事を見ていると「モチベーション」というような意気高揚とするような激しさとは無縁の淡々とした行為がそこに存在する。

さいとうさんのお仕事の様子に、身が引き締まる思いがした。
さいとう・プロダクション公式サイト

筆者プロフィール
Norikazu Yamaguchi President of Philosophy
Philosophy Insurance Services

 

経歴
東京外国語大学 外国語学部 中国語学科卒業
復旦大学(中華人民共和国)国際文化交流学院 終了
慶應義塾大学 大学院 経営管理研究科 修士課程修了(MBA)

 

職歴
1990年 全日本空輸株式会社入社
2000年 マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング入社
2004年 渡米 ima consulting LLC 入社
2009年 Philosophy LLC 創業

 

資格
カリフォルニア州 損害保険(ビジネス保険・労災保険等)ライセンス
カリフォルニア州 生命保険・健康保険(企業向け医療保険等)ライセンス

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