イマジナインタビュー Interview

  • ブランド戦略

#01 代表自ら、自社の課題・現状を把握し
ブランディングを推進

新素材「EQT繊維素材」を用いたACCAPI×SOZOプロダクトブランディング

企業のトップである経営者が、自社の営業成績は毎日把握していても、ホームページの流入数は知らないなど、企業の課題・現状をタイムリーに把握していないことは、珍しいことではありません。 経営者が課題・現状を把握していないために、すぐに対応できないことが数多くあります。 今回は、代表自らすべてに足を運び、ブランディングを推進している株式会社サンユーメディカルのACCAPI×SOZOについてご紹介いたします。

代表取締役社長 木下敦氏

運営会社:株式会社イマジナ

オリジナルブランドACCAPI×SOZOについて

ACCAPI×SOZOとは、イタリア発ブランドACCAPI(アカピ)の新素材「EQT繊維素材」を用いたサンユーメディカルオリジナルブランド。 航空宇宙産業の新素材開発において誕生した「EQT繊維素材」は、着用することで、体幹の安定に効果があることが期待されています。

そこで、木下社長は、医療現場や介護福祉施設で深刻化する高齢者の転倒問題の解決に「EQT繊維素材」を活かせると考え、ACCAPI×SOZOが誕生しました。

実際に、獨協医科大学病院における実証実験では、ACCAPI×SOZOを着用することで、転倒数・転倒率が減少したという結果が出ています。

ACCAPI×SOZOでは、高齢者が着用しやすいインナーから、シニア犬用のネックバンドまで展開しています。

 

 
ブランディング実施内容について

早急にACCAPI×SOZOの高齢者向けインナーを医療現場に展開していきたいと思っていた最中、新型コロナウイルスの感染拡大により、思うように医療現場へ展開ができない状況が続きました。そこで、まずはブランドの認知度を上げるために、シニア犬を主なターゲットとしたネックバンドのブランディングを強化していくことを決断しました。

具体的には、「そばにいるからできる、ペットメディケーション®」というブランド基盤の構築から戦略の立案、ECサイトの構築を行いながら、ブランディングを推進しております。

 

ACCAPI×SOZOのブランディングを始めるきっかけ

これまではBtoB事業に注力して行ってきましたが、ACCAPI×SOZOの認知度が上がり、ユーザーが増えれば、「EQT繊維素材」の効果によって救われる人が増える。 ACCAPI×SOZOのブランディングを取り組んでいくことは、社会課題の解決に直結するため、力を入れてやっていきたいと思いました。

ブランディング支援会社を検討していたところ、イマジナからよく書籍が届くので、話を聞いてみようと思い問い合わせをしました。

実際に話を聞いてみると、関野社長自らがすべての業務を把握している点、社員も付け焼き刃で勉強してコンサルをしているわけではなく、自分の価値観・倫理観とすり合わせをして、自分の言葉で伝えている点に信頼がおけると感じました。

代表自らブランディングを推進していく企業は少ないが、代表自らプロジェクトに取り組む理由

企業のトップが会社内のことを分かっていることは、当たりまえ。 自分ですべてを把握したいので、自ら足を運び、出向くことが習慣となっているからだと思います。 相手が社長ではなく、担当者であっても、礼儀・礼節を重んじて、フラットに見て一緒にやっていきたいと思った人と仕事がしたいです。

 

また、自分が色々な機会に足を運ぶことで、多くのひととの繋がりができ、それがチャンスをつくることがあるという面白さも理由の一つです。

 

例えば、ACCAPI×SOZOのブランディングプロジェクト中に、これまで長年やり取りをしたことがなかった知り合いの獣医さんから急に連絡があり、「診ている患者さんがACCAPI×SOZOを使用して、30分しか散歩に行かなかったのに、2時間以上も散歩に行きたがるようになったと言っている。 キノッピ(木下社長の愛称)がつくっているネックバンドだよね?」と。やり取りをしているうちに、その獣医さんから、別の知り合いの獣医さんに繋がり、ギネス記録に残る最高齢犬にもネックバンドを使用してもらうことができました。

 

繋がりがチャンスを生むということを身をもって実感しています。

木下社長が今後ACCAPI×SOZOで実現したいこと

新素材「EQT繊維素材」によって高齢者の転倒率が半分になることは、獨協医科大学病院の辰元教授の論文でも明らかになっておりますが、最近ではパーキンソン病の治療にも効果があると期待されており、パーキンソン病センターをつくる構想を練っていたりしています。

 

今後は、効果がまだまだ未知数である「EQT繊維素材」の研究を進めていきながら、医療現場だけではなく、社会から求められるブランドの展開を考えていきたいです。

 

また、サンユーメディカルとしては、事業を通した社会貢献ができるよう、サービスを拡大していきたいと思っております。

 

他社がよく行っているような、事業と切り離された社会貢献活動では、持続可能な取り組みとはいえません。生業としているサービス・商品を通して、社会貢献をすることがサンユーメディカルの使命だと考えています。

会社概要
社  名
株式会社サンユーメディカル
設  立
1973年9月6日
事業内容
医療機器全般の販売、院内業務受託、開業支援、院内物流管理システムの開発・構築・導入
従業人数
80名
会社HP
https://www.sanyu-medical.jp/
イマジナインタビューとは

イマジナインタビューとは、ブランディング領域で活躍するキーパーソンが「人事の未来」を語るWEBメディアです。人々の働き方や人材の価値が急速な変化を迎えている今、人事のキーパーソンとして真摯に課題と向き合う方々に「人事/HRの在り方」、「テクノロジーの活用」などを語っていただくことで、人事担当者が抱える課題を解決に導くヒントをお届けします。

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