#02
経営層の方針に社員も共感し、
島田工業の未来を一緒に
創り出していきたい
企業のブランドを生み出すのは社員である
ブランドは社長である私だけが創り出すものではなく、働いてくれている社員も含めてみんなで創り上げるもの。ブランディングをおこなうことで、島田工業で働く上での、プライドや誇りを醸成し、社員も会社も成長させていきたいと考えています。
代表取締役社長 島田渉氏
企業ブランディングを始めようと思ったきっかけ
きっかけはイマジナ社長の関野さんの本ですね。それまで、「ブランディング」という言葉を勘違いしてしまっていました。世間的にブランディングは「アウターブランディング」というイメージがほとんど。しかし、実際は「企業のブランドを生み出すのは社員である」ということをその本から学びましたね。私も以前から、ブランドは社長である私だけが創り出すものではなく、働いてくれている社員も含めてみんなで創り上げるものだと考えていたので、これを機にブランディングを始めてみようと思いました。ブランディングをおこなうことで、島田工業で働く上での、プライドや誇りを醸成し、社員も会社も成長させていきたいと考えています。
社長が考える「社員(ヒト)」の重要性
ヒトの重要性を特に感じたのがコロナ禍。これまで当たり前であったことが全て覆りましたよね。人と集まったり、話したり、ご飯を食べたり。私たちの仕事であるものづくりも、一時、当たり前に出来なくなってしまったんです。製造業は、他の仕事と違って、リモートやオンラインということが出来ません。その時、改めて働いてくれる社員に本当に感謝しましたね。ものづくりは一見、単純な機械操作をしているようにみえることもあると思います。しかし設備にいくら投資しても結局、扱う人の能力がなければいい製品は出来上がりません。また、人は一緒に切磋琢磨し合える人がいるから成長することができます。一方で、人をダメにすることが出来るのも人。DX化がいくら進もうとも、昔から変わらない「人と人が関わり合うこと」がなければ付加価値を生むことは出来ません。人間の気遣う気持ちこそものづくりで一番大切であり、その気持ちが島田工業の製品には存分に込められています。
島田工業内での社員と社長のありかたとは
組織だと一般的に、頂点に社長がいてその下に多くの社員がいるイメージをすると思うんです。しかし、島田工業ではそれが逆転することだってあります。社長1人が多くの社員を下から支える、そんなイメージ。その対応を臨機応変に行うことを大事にしています。色んな意味でフラットな職場環境を創り出したいんですよね。そのためにも、毎朝欠かさずに行っているのが工場内のあいさつ回り。毎日、社員一人ひとりと目を合わせて挨拶するようにしています。そうすることで、見落としがちな社員の声も拾うことが出来、社員一人ひとりの調子も把握することが出来るんですよ。もちろん、私たち経営層が出した方針に従ってもらう必要性はありますが、その方針は全て島田工業の未来を設計するために必要な施策なんです。だからこそ社員には、経営層が出した方針に共感してもらい、島田工業の未来を社員と一緒に創り出していきたいと考えています。そのために、私は一番自分を律する必要があると考えています。また、間違いをしたら、素直に認めて謝り、その間違いを基に社員と一緒によりよい会社創りをしていきたいですね。
ブランドコンセプトは「ひとから生まれるものづくり。」コンセプトに込めた想いとは
このコンセプトには、「機械がどんなに進化を遂げても、結局のところ機械を使うのも、製品をお客様に届けるのも人だ」という想いを込めています。私たちは、無機質な素材を使用して製作する仕事をしています。その無機質なモノを製作している中で、無機質だったモノに人間の魂が宿るんです。なので、島田工業で魂込めてつくった製品は自然と壊れにくいんじゃないかって思っています。想いを込めれば長持ちし、適当な気持ちで作ってしまえばすぐ壊れてしまう。だからこそ、私たち島田工業は、ものをつくるのは「人」が担っていると考えています。
- 社 名
- 島田工業株式会社
- 設 立
- 1973年8月
- 事業内容
- 空調機器関連製品の設計・部品加工・製品組立 精密プレス板金部品の設計・製造
- 従業人数
- 117名
イマジナインタビューとは
イマジナインタビューとは、ブランディング領域で活躍するキーパーソンが「人事の未来」を語るWEBメディアです。人々の働き方や人材の価値が急速な変化を迎えている今、人事のキーパーソンとして真摯に課題と向き合う方々に「人事/HRの在り方」、「テクノロジーの活用」などを語っていただくことで、人事担当者が抱える課題を解決に導くヒントをお届けします。