イマジナインタビュー Interview

  • ブランド戦略

#03 社員の自主性を引き出し、
和食文化の継承に想いを重ねる

和食文化の一端を担うものとして

私たちは和食文化の継承に対して貢献し、関わる人のくらしを豊かにしたい、という想いがあります。 苦味や酸味は経験値で好きになっていくため、私市醸造を通して、その美味しさを伝えていけるようにしたいです。 味覚志向の変化にとらわれず、100年200年と食文化の伝承を続け、継続して輪を広げていく取り組みを行います。

代表取締役社長 私市一康氏

運営会社:株式会社イマジナ

企業ブランディングを始めようと思ったきっかけ

「課題が発生した際、社員一人一人がどのように対処すべきか」という課題を感じていました。アドラー心理学などを通し「社員の自主性」をいかに引き出すか学んでいた際に、関野さんの『「好き」の設計図』に出会いました。この書籍を読み進め、さらにブランディングについて調べていく中で、自社に必要なものだと重要性を強く感じ、ブランディングを始めることを決心しました。

企業ブランディングを行って感じた「想い」の共感

企業ブランディング、特に弊社ではロゴデザインの刷新から着手しました。これまでは社員が自社のロゴに対して、とりたてて意識をすることは少なかったと思います。今回ブランディングを行う中で、ブランドストーリーを策定し、そのストーリーと合わせ意味を持たせたロゴを制作したことで、社員のロゴに対する親しみが増えたという声も多く上がりました。何度かロゴの刷新を行ってきましたが、初めて「木桶の伝承」という私たちの目的を意識したロゴを制作できました。その結果、お客様にロゴの説明をする時も、「日本の食文化の伝承と発展に貢献 そしてそこに関わる人たちのくらしを豊かに」という想いを込めたロゴの説明から入ることができ、お客様にも想いを賛同していただくことに繋がりました。

 

今後も取り組んでいきたい「継承」

まさに今取り組んでいる「インナーブランディング」の部分にさらに力を入れていきたいと思っています。ブランディングの根幹の部分とも言える、理念の再構築から行っています。 また、企業理念にもある、和食文化の継承に対しても、現代の人々が五味をしっかりと身に着けられるような取り組みを行っていけたらと考えています。味覚志向の変化にとらわれず、100年200年と継承していくことを考えて取り組み、輪を広げていきたいと思っています。

インナーブランディングに力を入れる理由

社員の自主性を目指す中で、「これはできない」というスタンスから入ってしまうと良くないということをアドラー心理学から学びました。自主性を重んじる環境を作るためにも、理念を定め、明確な指標を示していくことが必要になっていくのだと感じています。トップダウンでやっていても、それ以上の結果は見いだせないと感じているからこそ、社員みんなの力を借りて、方向性を一致させながら進めていくことが重要になっていくと思っていますし、社員と向き合い、インナーブランディングに力を入れていくことが大切なのだと感じています。

会社概要
社  名
私市醸造株式会社
設  立
昭和37年1月
事業内容
業務用酢・食酢・マヨネーズ・ドレッシング・たれ類の製造販売及び仕入れ商品の販売
従業人数
40名
会社HP
https://kisa1.com/
イマジナインタビューとは

イマジナインタビューとは、ブランディング領域で活躍するキーパーソンが「人事の未来」を語るWEBメディアです。人々の働き方や人材の価値が急速な変化を迎えている今、人事のキーパーソンとして真摯に課題と向き合う方々に「人事/HRの在り方」、「テクノロジーの活用」などを語っていただくことで、人事担当者が抱える課題を解決に導くヒントをお届けします。

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