【第8弾】給料を上げても、インナーブランディングの効果は限定的【新書籍発刊記念特別コラム】

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【第8弾】給料を上げても、インナーブランディングの効果は限定的【新書籍発刊記念特別コラム】



●給料を上げても、インナーブランディングの効果は限定的



 「社員のモチベーションを高めるための一番手っ取り早い方法は、給料を上げること」
 「アルバイトの募集をしてもなかなか人が集まらないなら、時給を上げましょう」

 そうしたことを言うコンサルタントもいると聞きます。働く側にとってみれば、理由はどうあれ給料が上がるのは喜ばしいことですから、会社に余裕があるのなら、たくさん給料を払えるほうがいいことには違いありません。しかし、インナーブランディングの観点から見て、それだけで会社に対する想いは増すのでしょうか。本当に給料を上げれば、従業員のモチベーションは上がるのでしょうか。



●お金だけではモチベーションは保たれない


 残念ながら、そうはなりません。鼻先にニンジンをぶら下げるようなお金の使い方は、あまり効果的とは言えないのです。
 
 たとえば、ある日、それまで口を開けばコストカットの話しかしなかった社長が、「もっと社員のやる気を引き出しましょう」というコンサルタントの助言に従って、突然こう宣言したとします。
「今期はみなさんの努力のおかげで、業績が2期ぶりに黒字化する見通しです。そこで、今後もさらなるがんばりを期待して、来期は全社員の給料を10%アップすることにします」
社員は、もちろんみんな大喜びするでしょう。多くの社員が意気に感じて、「給料を上げてくれる社長の気持ちに応えよう」という気持ちになってもおかしくありません。
 しかし、その高揚感は、その日を頂点に、日に日に下がってきます。2、3カ月も経てば、もうそれが当たり前となって、当初は多少なりとも抱いていた会社への感謝の気持ちも忘れていきます。給料明細を見ても「黒字になったのだし、もっと払ってくれてもいいのではないか?」と、口から出るのは愚痴ばかりという、以前の状態に戻ってしまうのです。
 どんな美男・美女も、一緒に暮らしたら、そのうち慣れてしまうのと同じで、「給料アップ」による効果というのは、結局は一時的なものでしかないのです。



●給料よりも大事にすべきは「ストーリー」づくり


 もしも給料だけで社員のモチベーションを上げ、会社に対する求心力を維持し続けたいのだとしたら、少なくとも業界平均を上回る金額は出さないといけないでしょう。
それくらいの給料が払われていれば、多少は会社に不満があっても、辞めるのを躊躇する抑止力にはなります。社員の家族も「そんなに給料払ってくれる会社なんて、そうは見つからないよ。まだ家のローンだって残ってるんだから、お父さん、ここはグッとこらえて」と、引き留めてくれるかもしれません。しかし、それで社員がモチベーション高く、会社に対してロイヤルティーを持ちながら、誇りを持って働いてくれるかといえば、そうはならないということは明白です。

 われわれがブランディングのコンサルティングを行うとき、まず手をつけるのは、待遇を上げることではなく、その会社で働くことにおいての「ストーリーづくり」です。

「自分たちが働くことで、会社のこんな想いが実現できる」
「そうすれば、世間の会社に対するイメージも、こういうふうに変わっていく」

トップからアルバイトに至るまで、社内の誰もが共感することのできるストーリーをつくり、社員一人ひとりが自分ごととして落とし込んでいくことが、まず何より重要なことだと考えています。



●インナーブランディングができていれば、「バイトテロ」も起こらない


 アルバイトにしても、単に高い時給にだけ惹かれて来た人は、生産性が低くなりがちなものです。それも当然のことで、そこで働く理由が「お金」であり、時給で雇われているのなら、「できるだけ働かないほうが得」だからです。
 以前、飲食店のアルバイトが、バックヤードでふざけて調理器具や食材を本来の目的以外の用途に使い、それをアップしたSNSの動画が拡散して大問題になったことがありました。「バイトテロ」と呼ばれるこうした事態は嘆かわしい限りです。しかし、結局、働く側がその仕事に「お金以外の価値」を見出せていなければ、そうしたことが起こり得てしまうのです。これは非常に恐ろしいことです。
 ブランドイメージが高い企業は、アルバイトに対しても、「会社の想い」に共感できるようなストーリーがきちんと用意されていることが多くあります。

「ブランドの一員として働けることがうれしい」「ここで働くことで自分も人として成長できる」

という想いをつくり上げていくインナーブランディングこそ、「給料以上の価値」を生み出すのです。



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