新年のご挨拶
2019.01.04
イマジナから新年のご挨拶を申し上げます。
<代表 関野より皆様へのご挨拶>
新年あけましておめでとうございます。
昨年は皆様に多くのご支援、お力添えをいただきまして、誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
さて、2018年の世界経済を振り返れば、緩やかな回復基調が続いているものの、米中貿易摩擦やイギリスのEU離脱問題などの影響も懸念され、先行きが不透明な状況となっています。
一方国内では、西日本豪雨や、北海道、大阪を襲った地震など度重なる災害により甚大な被害の発生とともに、経済面にも影響を及ぼしました。この場をお借りして被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
今年は平成最後の年となり、5月から新元号となります。秋には消費税増税が予定され、来年は東京五輪が控え、色々な意味で激動の年になることは間違いないでしょう。さらにはAIやIoT、ロボットなどの技術革新は急速に進展しており、人々の働き方や社会生活も大きく変わっていくことが期待されています。
このような先の読みにくい不確実な環境下で企業経営には難しい舵取りが求められ、また人々はその働く意味を見つめ直し、新たな働き方を求め始めています。そんな時代だからこそ、日本全国の経営者たちの切実な悩みは日を追うごとに新たな動き、そして確実に大きな潮流として結実して、今まさに動き出していると私たちは実感しているのです。
この時代の不確実性をくぐり抜けて、長くお客様に選ばれる商品となれるかどうかは、機能や特性などに頼らない付加価値を提供できるかにかかっています。
それこそが、「ブランド」です。そして、それをつくりあげるための「ブランディング」に心血を注がない企業は必ず淘汰されていくと、私たちは本気で思っています。
しかし、カタチのないブランドというものを人に伝えるには、その基盤となる「ストーリー」が大切になります。誰にも真似ができないほどのこだわりや、ほかでは出すことのできない独自性、手に入れることがステータスと思えるほどの貴重性など、商品やサービスがまとっている付加価値という透明な衣を、より多くのお客様に認識して「共感」してもらうには、「なるほど!」と思える物語づくりが欠かせないのです。
例えば、オリンピックで金メダルを獲ったとだけいわれるよりも、大会前に病気を患い、一時は出場すら危ぶまれたけれど、我が子に金メダルをとる父の姿を見せたいと奮起し、つらい治療と練習の二重苦に耐え抜いた末の金メダルだったと話されたほうが心を動かされます。商売も同じです。皆さんも、「今晩は生姜焼きでもつくろう」と肉屋さんへ向かう途中、通りかかった魚屋さんで「今朝築地から届いたばかりの新鮮な魚で、脂のノリも最高だよ」とお店の人に誘われて、思わず購入してしまった経験はありませんか?こういったモノ・コトの背景にある物語こそが、人をその気にさせてくれるのです。
これは商品に限ったことではありません。自社が数ある会社の中から選ばれる存在であるためには、企業理念や企業フィロソフィーといった「想い」や「考え方」をステークホルダーに伝えていく必要があります。このときもそれを押し進める、「伝えるチカラ」「共感を生み出すチカラ」となるのは、ブランド・ストーリーなのです。
また、企業が価値を生み出し続けるには、優秀な人材こそが必要となります。しかし、人材不足が叫ばれる今、優秀な人材ほど確保するのは難しいのが現実です。だからこそ、共感という人を惹きつける強いチカラ=ブランド・ストーリーを活用すべきなのです。
私たちは、企業経営に携わるすべての人々に知ってもらいたいこの想いを、昨年1冊の書籍にまとめ、上梓いたしました。
そして今年も全国津々浦々すべての地域・地方で100回のセミナーを開催し、この想いを直接伝えに参ります。
ブランディングの真の目的は、社員にとっても顧客にとっても魅力的な会社になることです。あらゆるステークホルダーを魅了し、何よりも優秀な人材が集う会社こそが、これからの世界を勝ち残ることができるはず。だからこそ、新たに迎えたこの1年で私たちがどこまで日本全国の企業へ、またその経営者へこのブランディングの重要性を伝えられるかで、この先・将来にわたる日本経済の基盤づくりが変わってくる…、それだけの責任と自覚、自信と自負を持って私たちは取り組んでまいります。この先のイマジナにどうぞご期待ください。
それでは2019年が皆様にとって素晴らしい一年になりますことを、イマジナスタッフ一同、心よりお祈りしております。
本年も、より一層のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
株式会社イマジナ
代表取締役社長
関野 吉記