「できる人ほど辞めていく組織」にならないために。人材育成の本質を語るセミナーを開催
2025.03.12
”A人材”をどう育て、どう活かすか。企業の未来を左右する人材育成の鍵
企業の成長において、人材育成は避けて通れないテーマです。しかし、多くの企業が「組織全体の底上げ」を目指すあまり、本当に注力すべき人材を見誤っています。
この課題に焦点を当て、3月12日(水)、イマジナは「できる人ほど辞めていく組織にならないための人材育成戦略」をテーマにしたセミナーを開催しました。当日は経営者や人事担当者を中心に多くの参加者が集まり、「A人材をいかに育て、活かすか」について深い共感が生まれました。
「できる人は放っておいていい」は間違い
本セミナーでは、企業内の人材を以下の4タイプに分類し、特に最優先で育成すべき層について解説しました。
A:理念に共感し、仕事もできる(最も貴重な人材)
B:理念に共感するが、仕事はまだできない(成長余地がある)
C:理念には共感しないが、仕事はできる(短期的には成果を出すがリスクもある)
D:理念に共感せず、仕事もできない(入れ替えが必要)
一般的に企業は、Bのような「伸びしろのある人材」に教育リソースを投下しがちです。また、Cのような「スキルはあるが理念に共感しない人材」には、どのように組織に馴染ませるかが課題となります。そしてDは、いずれ入れ替えが必要な存在として認識されるでしょう。
しかし、多くの企業が見落としているのが、最も重要なA人材の育成と定着です。
A人材を放置する組織に未来はない
A人材は、会社の理念を深く理解し、高い成果を出し、組織の文化を体現する存在です。しかし、彼らは「仕事ができるから大丈夫」と判断され、教育やサポートの優先順位が低くなりがちです。この結果、A人材が「ここにいても成長できない」と感じ、より良い環境を求めて転職してしまうという事態が起こります。
実際、セミナーの中で紹介された事例では、ある企業が「できる人は放っておいても育つ」と考え、A人材の育成に注力しなかった結果、数年後には経営の中核を担える人材がごっそり抜けてしまったというケースがありました。優秀な人材が抜けた後に残るのは、理念を持たないCや、成長しきれないBばかりの組織。こうなると、企業の文化が薄れ、業績にも悪影響を及ぼします。
つまり、A人材を大切にしない組織は、いずれA人材がいなくなり、競争力を失っていくのです。
A人材を活かすために企業がすべきこと
セミナーでは、A人材が定着し、さらなる成長を遂げるための具体的な施策についてもお伝えしました。
• A人材にこそ挑戦の機会を与える
• AがAを育てる仕組みをつくる
• Aの貢献を正しく評価し、報酬に反映する
これらを実践することで、「できる人が辞めていく組織」から「できる人が活躍し続ける組織」へと変革できます。
参加者の声:「今の人材育成の常識が覆された」
セミナー終了後には、多くの参加者から「目から鱗だった」「これまでの人材育成の方針を見直したい」といった声が寄せられました。特に、「できる人ほど優遇されるべき」という視点は、多くの企業にとって新たな気づきとなったようです。
イマジナは、今後も企業の人材育成を支援するためのセミナーを企画・開催していく予定です。